千葉ジェッツの新戦術「逆富樫アイソレーションwith文男」とは何か?それって強いの?

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◯富樫対策の新しい対策を試してきた大野HC

・千葉Jに衝撃走る・・・!第5節の宇都宮戦

2021-22シーズンの第5節で、チャンピオンとして連覇に挑む千葉ジェッツにとってはショッキングな出来事が起こった。

ライバルの宇都宮に完膚なきまでにボコられたのだ。100対75というスコア以上に、内容的に完敗だった。宇都宮の千葉J対策が完璧すぎて、ジャッジがどうだとかシュートタッチがどうだという内容ではなかった。10戦して7回は宇都宮が勝つと思わされる内容だった。

その中でも際立っていたのが富樫対策だ。宇都宮は富樫を守るのが本当に上手い。
得点的には、12得点(FG5/12)と少し悪いくらいだが、スリー(0/5)とアシスト(3)、ターンオーバー(4)が際立って悪い。

ボールを持たせない。スリーを打たせずにドライブさせる。チームメイトから孤立させる。という富樫対策の基本を完璧に遂行していた。

・富樫が抑えられると失速する千葉J

富樫の調子が悪いと千葉のオフェンスはバチコリ弱体化する。

それも仕方ない。
2021-22の富樫のオフェンスでの負担(USG%)は、30.2と外国籍選手を合わせてもファジーカスさんに次ぐリーグ6位と非常に高い。
また、昨シーズン2020-21のオフェンス指数O-PIPMでは、3.84とファジーカスさん並の数字を残している。

そう、富樫のオフェンス指数は、ファジーカスさんに非常に近いのだ。実はディフェンスも結構近かったりする。富樫をアウトサイドのファジーカスだと思えば、それを抑えることがどれだけ重要かということがわかってもらえるだろう。

千葉J的には、その富樫を抑えられると「やっべ☆」だけでは済まず、敗北に直結する。
秋田戦では、秋田が万全の状態ではなかったため辛くも勝ったが負けてもおかしくない内容だった。宇都宮には完敗した。

そこで大野HCは、富樫対策への対策として新戦術を第6節の滋賀戦で試してきた。

◯新戦術「逆富樫アイソレーションwith文男」とは?

その新戦術とは、フェイスガードで徹底マークされる富樫を参加させずに4対4の状態でハーフコートオフェンスを進めるというものだ。

上の画像を見てもらえばわかるが、富樫にマッチアップしている澁田だけは、ボールをガン無視で富樫だけを抑えている。普通はこういう守り方はしない。富樫対策の滋賀の変則ディフェンスだ。

この富樫対策のせいで、富樫をオフェンスに参加させないと富樫をマークしているディフェンダーも孤立してディフェンスに参加できなくなる。
4対4の状況を作り出すことができるのだ。

富樫抜きの状態ではゲームメイカーが不在になるので、西村が入って2ガードのラインナップの時間帯が多くなる。
西村がいない時間帯もあったが、安定していなかった。本職のPGは偉大。

この戦術を、このブログでは「逆富樫アイソレーションwith文男」と呼ぶことにする。

アイソレーションとは、歴としたバスケ戦術で、オフェンス能力が高い選手に1ON1をさせるためにボールを持たせて、他の選手は邪魔にならないようにその選手から離れて「孤立」させること

◯「逆富樫アイソレーションwith文男」は強いのか?

・オフェンス面

強い。

まずバスケットボールというゲームは、人数が少ないほどオフェンスが有利になる。スペースが広くなるためディフェンスのヘルプが間に合わないからだ。

5対5よりも4対4の方がオフェンスが有利だ。

YouTubeでよく見られる1ON1動画は「パワープレイをしない」からオフェンスもディフェンスもいい勝負になっている。

パワープレイが有りなら、同じ体格の選手を1ON1で止めることは難しい。

現時点での新戦術のオフェンスの強さは、↓くらいだと思う。

好調の富樫>>>>>>普通の富樫>「逆富樫アイソレーションwith文男」>>>>>不調の富樫

慣れない4対4でこの強さなので、ポテンシャルが高いとは思う。

・ディフェンス面

あんまり強くない。ここが問題だ。

「オフェンスで輝かない富樫をコートに置く意味はあるのか?」という疑問がある。

日本代表戦のときと同じくらい本気でやってくれればいいが、レギュラーシーズン中の富樫のディフェンスは並以下だ。
西村との2ガードになるので、サイズも小さくなる。そして、西村もディフェンスが特別いいわけじゃない。平均的なディフェンダーだ。

このディフェンス面での不安を覆せるか否かで「逆富樫アイソレーションwith文男」の価値が決まる。

・トータル

微妙。

4対4オフェンスがどれだけ成熟するか。
富樫・西村のディフェンスがどれだけやれるか。

この2つが「逆富樫アイソレーションwith文男」を採用する分岐点になる。

ただ、大野HCはこの戦術に可能性を感じていると思う。第6節滋賀戦のゲーム2では1試合を通して一貫してこの戦術を使っていた。劣勢の場面でも一貫して使い続けていた。
この試合で負けることになっても試したいという鉄の意志を感じた。

・シーズンを通して採用できるか?

これは無理だ。

西村の負担が大きいからだ。
大野HCとしても、昨シーズンは西村を温存した「文男隠し」でチャンピオンを取ったので、シーズンを通して「逆富樫アイソレーションwith文男」を使うことはないだろう。

シーズン序盤で何回か試して、シーズン後半は使わずにCSで”やってくる”パターンはあるかもしれない。

◯まとめ

コーナーにいる富樫がつまんなそう。

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