○ボックススコア
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○宇都宮は、千葉Jより千葉Jのことを知ってる可能性ない?
前回に続いてブロウアウトゲームで宇都宮が勝利したこのカード。
宇都宮は本当に強い。さすが全体1位のチームだ。
ただ、それ以上に千葉ジェッツのことをよくスカウティングしている感が強い。
千葉の弱点あるクリエイトの引き出しの少なさやスリーの確率の低さを突いた作戦を展開して効率よく勝利した。
○千葉はクリエイトの引き出しを増やしたい
シーズン終盤にこれ言うのはバケモンほどにエグいんだけど、千葉はクリエイトの引き出しを増やしたい。
富樫が止められると「オワ!」になるのキツない?この試合は、貴重なスラッシャーの原選手こと謎外がいない影響も大きいが。
今日みたいにクリエイトできないときは、サイズが小さくなったとしても開き直ってボールハンドラーをコートに多めに出すとかのチャレンジが必要に思える。全然うまくいかないときは、3ガードやりまくっていいと思う。今は、シーズン序盤よりインサイドが強固だからスリーガード機能すると思う。
ガード×ガードのスクリーンプレイが、宇都宮のエラーを誘っていた(特に富樫がスクリーナーになるやつ)ということも理由の一つだ。多分、データが少ないせいで対策が薄いんだと思う。宇都宮といえども「なんやこれ!?」っていうアクションへの反応は鈍る。
引き出しを増やしていけ。
○宇都宮がスリーの雨を降らす
スリーを最大の武器とする宇都宮の会心のゲームだった。
40本打って16本沈める高確率のスリーで千葉を粉砕した。オープンでスリーを打って確実に沈めた。
ちな、ロスター全員がスリーのアテンプトを記録している。これってめちゃくちゃ珍しいんじゃないか?
○比江島無双で大幅リードを作る
2Q後半で、10点差の状態から22点差まで広げた比江島無双がこの試合を決めた。2Qだけで9得点(5FT)。
ファウルが溜まった千葉に対して果敢にアタックし、フリースローを貰って得点を重ねた。
比江島ステップからのバスカンも披露。
○遠藤が千葉をカモり散らかす
遠藤がこの試合、輝きを放った。
19分出場 17得点(FG6/11、3FG5/10)、3リバウンド、3アシスト
千葉のディフェンスは、ダブルチームに積極的に行ってスリーに対してはローテーションで頑張る戦略を使ってくるから、今シーズン3FG40%と調子の良い遠藤にとってはお客さんなのかもしれない。
○目覚めた鵤
鵤もスリーを3/5で沈めて12得点と活躍が光った。
しかし鵤を評価するのはそこではない。
真に評価すべきは、(やっと)富樫のディフェンスを買って出たことだ。
最強の富樫ストッパーは鵤だ。自覚を持っていけ。
○千葉はムーニーよりもクックスのスクリーンを多用していけ
ムーニーは千葉ジェッツ最高の選手かもしれない。
でも、今は使い方を考えた工夫した方がいい。
クックスとムーニー2枚もノンシューター扱いされた状態で宇都宮のディフェンスを崩すのは至難の業だ。
富樫起点のピックアンドロールは、ムーニーじゃなくてクックスがスクリーナーになるべきだ。
そうしないと、ノンシューターのクックスのマークマンが自由にヘルプに動けてしまう。そうなるとドライブスペースが無くなってオフェンスがクリエイトできなくなる。
ムーニーがノンシューター扱いされるのはまだマシだ。3割のスリーを打つことはできるから。
クックスをスクリーンプレイの中心に据えていけ。っていうか、5アウトで外国籍二人のダブル(スタッガード)スクリーンからオフェンスを始めればいい。日本代表みたいに。
そうすれば、千葉のスペーシング伸びしろ問題も解決に向かう。
○千葉に言いたいことはハイライト(箇条書き)でお届けします
千葉の伸びしろがすごくて、言いたいことを全部言うと記事が完成しないので、ハイライト(箇条書き)で記していく。
・アーリーオフェンスの引き出しがもっと欲しい。ドラッグスクリーンしかないように見えるから、ベーシックなピストルオフェンスも取り入れていけ。
・小川は重用していけ。小川のオフェンススピードがないと宇都宮は崩せない。小川についていけ。
・雑音はあると思うが、金近は今のシュートセレクションを変えずにシュートを打ち続けろ。特にトランジション。(ダメならベンチに下げるから)ためらうな。
・クリスを信じてもっとプレイタイムを与えろ。今のムーニー・クリスのコンビはフロアバランスが崩壊してる。富樫のピックアンドロールをデコイ(囮)にして作ったスペースで、クリスのドライブからのクリエイトを戦略に組み込んでいけ。これは原選手こと謎外がやってることだから流用は簡単なはずだ。
・良いディフェンスが良いオフェンスに繋がるのは真理だが、良いオフェンスが良いディフェンスに繋がるのも、また真だ。
普通はディフェンスを改善する方が簡単なのだが、千葉はタレントパワーがあるのでオフェンスを改善する方が簡単に思える。
・ディフェンスは、強度の高い戦略に選手の動きが付いていけてない。ボールマンへプレッシャーをかけるWチームもローテーションも強度不足だ。これはチームリーダーが導くしかない。
・一回、リバウンドは全部捨ててでもスペーシングとペースだけを考えたバスケをしてみてほしい。良い荒治療になる気がする。ぶっちゃけ、ムーニーとクリスが離脱していた時の方が、のびのびプレイしている。スモールボールでやっていたことを思い出せ。本当にシンプルなことだ。
○まとめ
2Q残り5分に佐々HCがディフェンスリバウンドを取った後に、タイムアウトそっちのけでワンマン速攻をかましてくれていたら、ワイ氏はブレックスネーションの一員となり、BNTは「BREX News Times」に変わっていただろう────