○ボックススコア
○「パリで勝つ」という面から見ると悪くない試合
プレイ内容は「現時点の日本」という感じで良くも悪くもなかったが、”パリ五輪で勝つ”という観点から見ると、悪くなかったと思う。
その理由の一つ目は、今日のドイツはスリーが好調だったことだ。上振れてたドイツだったと思う。
本番で「悪いシュートタッチのドイツ」を引くことができれば、ドイツはきっとフラストレーションを溜める展開になる。その隙を突けば勝機はある。
理由二つ目は、日本は手の内を晒さずにある程度戦えたことだ。日本は多分、オフェンスでのセットを隠している。その中でドイツ相手に83得点取れたことは悪くなかった。
「セットオフェンスの解禁」+「ワタナビの合流」により、ドイツは本番はやりづらさを感じるはずだ。
ドイツのフラストレーションと今回使わなかったオフェンスの武器が火を噴けば、本番はチャンスある。
あと、おまけに言えば、八村周りの連携が改善していく可能性もある。日本の伸びしろを信じろ。
○試合としては完敗
W杯の時は勝負になっていたが、今日は勝負に持ち込めなかった。
2Q後半から常時20点差以上つけられて、ドイツを慌てさせることができなかった。
ドイツの選手のローテーションも「強化試合」の域を出ず主力も20分の起用に留まり、W杯のときのようなガチの9人ローテーションを引き出すことができなかった。
試合は完敗だった。それは認めないといけない。
認めた上で、また主張したい。ドイツは世界トップかもしれないが勝ち目がある。日本は相性的に全然やれる。絶望感は無い。
ちな相性悪いと思うのは、PGがデカくてフィジカルで王様のようなプレイをするスロベニア。
○イージーにやられる2点をどうにかしたい
最大の改善点はイージーにやられる2点をどう止めるかという点だと思う。
スリーをやられるのはしゃーないと思う。もう下振れを期待するしかない。力の差を飛び越えて現実的に勝利を目指すためには、スリーの部分はある程度の諦めが必要だと思う。
でもインサイドのカッティングからのレイアップや、アリウープをノーマークで打たれることは阻止したい。理想を言えば、”読み”によって”スティール”したい。序盤に一本スティールが決まれば相手もビビるはず。
もしくは、高速ローテーションでパスコースを塞ぐか。時間がないが練習で詰められるかもしれない。
どうしようもなくなれば、インサイドに人数をかけて止める(というかスリーを打たせるように誘導する)という方法がある。その場合は、スリーが入るかという分の悪いギャンブルになるが。
○ドイツの速攻を止めたい
ドイツのファストブレイクポイントは16点と104点の中ではそこまで大きくないが、もっと減らしたい。
日本の余計なターンオーバーを減らすことと、ファウルを使って止めること、いつでも速攻が飛んでくることを意識して戻ることを徹底したい。(要の八村・鷹大がファウルを使うのは難しいのはわかるが、使いどころは見極めていきたい)
○日本はスリーを決めないといけない
キレイな形のオープンでなくてもスリーを決めきらないと勝てない。上振れでもいい。
鷹大と富永のスリーが0/5、0/7だったが、この12本のうち6本は決まってもよかったはずだ。
本番への伸びしろだ。
ドイツがこの日本の主砲達を舐めてくれることを期待したい。
○ピックアンドポップが打開の糸口になる
やっぱりドイツへはピックアンドポップが効いてた。序盤は鷹大がオープンスリーを打てていたし、ジェイコブ神がスリーを決めたのもピックアンドポップの形だった。
そこからのスリーが決まってから、ドイツはポップへのパスコースを塞ぐ形にディフェンスを変えていた。
ただ、日本はそのディフェンスを見てから空いたインサイドを攻める形にしてたので、後だしジャンケンで良かった。
このアジャスト合戦と読み合いが本番ではどう回るかに注目したい。
○リバウンドは悪くなかったと思う
ドイツのオフェンスリバウンド%を29%(日本は20%)に抑えたので、リバウンドはそんなに悪くないと思う。
○フリースローもむちゃくちゃ偉い
フリースロー15/17は素晴らしい。
格上相手にはこういうところをきっちり決めるのが超大事。本番も頼む。
○八村は超戦力だが、まだポン付けした感ある
期待通り、八村のスターパワーすごい。ドイツも群がりまくってる。
ただ、ホーバスJAPANへの噛み合い度で言えば、30%程度にとどまってる印象がある。今はまだ、「ホーバスJAPAN+八村」感が強い。いや、「八村+ホーバスJAPAN」かもしれない。
八村がもっとチームに馴染めば、オフェンスがより強力になる。今は、八村がボールを持ったら1ON1する形が多いが、練度が上がれば相手のヘルプポジションに応じたカッティングやコーナースリーが機能する形を作れるはずだ。
今更だが、韓国戦で気持ちよく連携を確認したかった。ワタナビが怪我してるから、練習で八村とマッチアップできる選手がいないという本番を想定した練習が難しい状況なのも辛い。
いや、泣き言ばかりも言ってられない。イメージだけでも共有していけ。
○河村と富永は肩の力を抜いていけ
気負うな、未来のNBA選手。
河村はアジャストするのがわかってるし、富永は日和ってさえいなければ問題ないから、二人とも心配していないが。
○富樫と比江島が頼りになり過ぎる
この歴戦の戦士たち強すぎワロタ。
富樫13得点(FG5/8)5アシスト、比江島11得点(3/5)。
特に富樫は、八村や鷹大と別の時間でプレイした時間が多かったはずなのに、コートに立っていた時間帯の得失点が+6なの意味不明すぎる。
よし!謎外も呼ぼう(!?)
○ジェイコブ神が当落線上の選手だったってマージィー?
ドイツの警戒が薄いから刺さった説はあるが、スリー3/5は素晴らしすぎる。この試合は、ジェイコブ神が流れを変えなかったら悲惨なものになっていたかもしれない。
ワタナビとポジションが被るのが残念だが、これからプレイタイム伸びそう。
○フランツ・ワグナーがエグすぎて草
上手すぎてヤバい。27得点(FG11/16)
ボールハンドラーとしても普通に脅威でマージ終わってるんだけど!
○オブストも怖すぎる
シューターのオブストも今日は好調だったはずなんよ。12得点(3FG4/5)で終わったが、もしフランツが「スン…」ってなってたら、オブストをむちゃくちゃ使ってきたんじゃないかな。恐るべしドイツ・・・!
ドイツ戦はこっそり謎外呼ぶしかねえな!
○まとめ
バスケットLIVE「お叱りの声が多いので、体制強化のため月額をDAZNと同じ4200円にします!」
ってなったら困るから、お前ら神サービスのバスケットLIVEさんには優しくしていけ。