【2021年10月時点】Bリーグ最高の日本人選手は誰だ!?2020-21シーズンランキングを発表するよ!!

Bリーグ

みんなが一番好きなやつやるよ。

TOP10とか書いてるけど結局30人くらいの選手が出てくるし、いつもの記事と違って1万字を軽く超えるボリュームの内容なので注意。

○Bリーグ日本人選手実力ランキングとは

選手の実力をランク付けしたものだよ。将来性や商業性を含めた選手の「価値」ではなく、2021-22シーズンのBリーグのコートでどれだけの活躍ができるかいう「実力」のランキングね。
「日本代表になってほしいランキング」でもないよ。代表にフィットするかどうかはまた別の問題だ。

また、ここで言う「実力」は2020-21シーズンのプレイを参照している。
「今」このときの実力ではないので2020-21シーズンの終盤に覚醒した選手は、シーズンで平均化された評価になるから高くないよ。

○評価基準

・2020-21シーズンの個人スタッツ

次のスタッツを参考にしてるよ。なんやかんやでスタッツは重要。

・基本スタッツ(得点、アシスト、リバウンド、FG%等)

・アドバンススタッツ(eFG%、USG%、EFF、PER等)

・Ortg、Drtg、Nrtg

・PIPM

アドバンススタッツは万能ではなく、何に重きを置くのかという設計が製作者によって異なるので、ワイ氏が納得する部分を取り入れたり取り入れなかったりして総合的に評価しているよ。

参考にしたサイト様
B.League Analytics https://bleagueanalytics.net/
Basketballnavi.DB https://stats.basketballnavi.com/
B League Impact Metrics https://b-impactmetrics.amebaownd.com/
Bリーグ私的データベース https://bleaguedb.com/player/player_26921_2020-21.html
Bリーグ公式 https://www.bleague.jp/opening_game2021/

・2020-21シーズンのチーム成績

個人成績だけではなく、チーム成績も評価するよ。

「強いチームでプレイタイムを得て、結果を残している選手は強い」とワイ氏は考えている。

・チームの中心であること

これは超重要項目。

ここでは「チームの命運を背負い、ガチガチに対策された中でも活躍してチームを勝利に導く選手」を評価している。
あまり言いたくはないが、Bリーグは外国籍選手頼みのリーグだ。その中でチームの中心としてプレイする日本人選手の価値は計り知れないほど高い。

「プレイタイムが少なく目立たないけれど、実は効率的な選手」の選手は控えめになっている。

・数字に出ない部分

ディフェンスとか、ハッスルプレイとかリーダーシップとか勝負強さとか。

・日本代表補正

これは無視できない。日本代表で活躍した選手は、プラスの評価をしている。

・ビッグマン補正

Bリーグは外国籍ビッグマンが主力のため、日本人ビッグマンが活躍しづらい環境だ。その中で活躍している選手をプラス評価する。

○ランキング

簡単なスタッツ解説とスタッツ引用元URL

PER:個人スタッツを重み付けしてなんやかんや計算したやつ。高ければ高いほど良い。
https://bleagueanalytics.net/bleague/21per

オン/オフNrtg:その選手がコートに立っているときのネットレーティングからベンチにいるときのネットレーティングを引いたもの。ネットレーティングは【(オフェンシブレーティング)-(ディフェンシブレーティング)】。高ければ高いほど良い。
https://bleaguedb.com/ranking/ranking_2020-21_B1_Regular_Season_points_total.html

PIPM:その選手の個人スタッツ、Nrtg等をなんやかんや計算した総合的指標。高ければ高いほど良い。
https://b-impactmetrics.amebaownd.com/posts/18102348

つまり数字が高ければ高いほど良い。

+/-系スタッツに関する注意

この記事では、「その選手がコートに立っているときとベンチに下がったときのチーム成績の差(+/-系スタッツ)」を参照したスタッツで選手を評価しているが(特にディフェンス)、その+/-は万能ではないことに注意。一緒に出場するチームメイトや対戦相手によって指数が上下するからだ。

例)
・交代先が外国籍選手や帰化選手である日本人選手は、日本人選手と交代する日本人選手よりも+/-が悪くなる。
・チームのエースと同じローテーションでプレイしているロールプレイヤーの+/-はエースと同じになる。
・スターターの実力があるにもかかわらず戦略上ベンチスタートする選手は、セカンドユニットを相手にするので活躍しやすく+/-が伸びやすい。

10位 並里成(琉球ゴールデンキングス)

2020-21シーズン成績

琉球ゴールデンキングス 40勝16敗

平均20.6分出場 10.4得点(FG42.5%、3FG31.7%、FT69.5%)、1.4リバウンド、3.9アシスト、0.8スティール、1.4TO
PER:14.8、オン/オフNrtg:6.7、PIPM:2.59(O-PIPM:0.14、D-PIPM:2.45

読者
読者

ファンタジスタか、並里のオフェンスはすごいからな

そう、並里と言えば「ファンタジスタ」異名の通り、華麗なドリブルワークと変幻自在のステップ、意識の外から出されるパスと、オフェンス面の能力にばかり目が行きがちになる。

しかし、2020-21シーズンの並里の優れている点はオフェンスではなかった。強固なディフェンスだ。

実は並里は、ディフェンス指数(D-PIPM:2.45)と日本人選手4位のバチクソ優れたディフェンダーなのだ。上には、遠藤、鵤、藤井しかいない。
ディフェンシブレーティングDrtgで言えば、6.6だ。不正確だがわかりやすく言えば、並里が欠場すると1試合の失点が2〜3点増える(琉球のPaceは76.1で並里のプレイタイムを20分とすると)。

今シーズンは、リーグ2位のディフェンシブレーティングを誇る琉球を支える並里のディフェンスに注目してみて。

9位 田中大貴(アルバルク東京)

2020-21シーズン成績

アルバルク東京 32勝24敗

平均25.8分出場 9.6得点(FG44.8%、3FG30.1%、FT75.4%)、1.6リバウンド、4.4アシスト、0.9スティール、1.1TO
PER:16.5、オン/オフNrtg:0.9、PIPM:1.65(O-PIPM:1.31、D-PIPM:0.34)

日本最高のオールラウンダーが9位にランクイン。ちなみに2019-20シーズンのMVPだ。

192cmのサイズでありながら、PG〜SFの仕事を高水準で全てできるというハイスペックな選手だ。困った場面になったら、とりあえず田中をぶん投げとけば解決してくれるHCにとっては非常に便利な存在である。

ベースとなるプレイスタイルは、プレイメイカーとして相手のディフェンスを崩すことを得意とする。ピック・アンド・ロールが上手く、その優れたバスケIQから的確な判断で得点を生み出す。また、SGでありながら平均4.4アシストとコートビジョンに優れ、パスが上手い。

その頭脳はルカHCからの信頼も厚く、クラッチタイムでのA東京のオフェンスは田中の判断によって行われる。

日本代表でもラマスHCからスターティングPGを任される等、ゲームメイカーとしての能力を評価されている。
「日本代表に転生したら、全くやったことないPGで無双してしまった件について」となろう系の主人公のような選手だ。前著に「プロバスケ選手になって無双していたら女優の彼女ができてモテまくりライフ」もある。

スキル面ばかり紹介しているが身体能力も当たり前かのように高く、ゲームタイムでダンクをかましてくる。

読者
読者

ここまで凄い選手が何で9位なんだ?

さすがにアルバルク東京がCSを逃すのはアカン。
スタッツも田中ならもう少し欲しい。

今シーズンはA”アルティメット”東京が爆誕したので、チーム成績は問題ないはずだ。来年のランキング(ワイ氏が失踪しなければ)では上位に戻ってくるだろう。

8位 ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)

2020-21シーズン成績

サンロッカーズ渋谷 38勝22敗

平均22.5分出場 10.3得点(FG39.2%、3FG33.3%、FT83.3%)、2.3リバウンド、4.5アシスト、1.7スティール、2.0TO
PER:18.5、オン/オフNrtg:16.4、PIPM:3.82(O-PIPM:2.80、D-PIPM:1.02)

サンロッカーズ渋谷の特攻隊長。

オフェンスでは果敢なドライブ、ディフェンスでは高い位置からのハイプレッシャーディフェンスを仕掛け、常にアグレッシブなプレイでチームにエナジーを注ぐ。

日本代表としても活躍し、世界に通用することを証明した・・・が、東京五輪本番ではプレイタイムがほとんど無く、SR渋谷ブースターのしんたろうさんを発狂寸前に追い込んだことは記憶に新しい。

また特筆すべきは、ベンドラメは+/-系の指標がぶっちぎりで優れているということだ。オン/オフNrtg16.4は信じられないくらい高い。SR渋谷内でもぶっちぎりだが、日本人選手でもぶっちぎりで優れいている。

過去のぼく
過去のぼく

SR渋谷は、選手に依存しないシステムが強い。

そう思っていた時期が僕にもありました。

SR渋谷は、ベンドラメのチームだ。ケリーすら凌駕する貢献度に震える。

7位 比江島慎(宇都宮ブレックス)

2020-21シーズン成績

宇都宮ブレックス 49勝11敗

平均18.9分出場 8.4得点(FG47.9%、3FG34.2%、FT74.4%)、1.5リバウンド、2.3アシスト、0.7スティール、0.9TO
PER:16.9、オン/オフNrtg:4.2、PIPM:2.176(O-PIPM:0.53、D-PIPM:1.65)

日本のエース比江島が7位にランクイン。

リーグ最高のスコアラーの一人で、アウトサイドからでもインサイドからでも得点をもりもり取ってくる。
そのオフェンスムーブは、独特なリズムを刻んでドライブする「比江島ステップ」、絹のような滑らかさで相手の逆を突く「比江島ロール」等、固有の名前が付くほどに強力かつ誰も真似ができないスキルとなっている。

その得点力は世界にも通用する武器であり(むしろ日本代表での方が活き活きしている)、東京五輪では、海外組以外はまるで歯が立たないだろうと予想されていた強豪国相手からも普通に得点を取り、「日本に比江島あり」と我々を歓喜させた。

オフェンスばかりに目が行きがちだが、ディフェンスも一流だ。以前はそこまでのディフェンダーではなかったが、近年の成長により、リーグ最強のディフェンシブチームである宇都宮の強固な守備の一翼を担う存在になっている。
数値的にも、比江島のディフェンシブレーティングDrtg(オンコート-オフコート)4.2という数字は、外国籍のLJピークさんと交代することが多いことを考慮すると、非常に優秀な数字だ。

読者
読者

ここまで凄い選手が何で7位なんだ?

理由は、3つある。

まずプレイタイムが18.9分は、短い。宇都宮ブレックスはタイムシェアをするチームであり、同じポジションにLJピークさんがいることは不利な要素だが、それでも20分以上は出場してほしい。

次に、Bリーグファイナル2021で封じられたこと。たったの3試合で評価を落とすことは理不尽かも知れない。しかしファイナルの3試合は、重要すぎる試合だった。特に比江島は、洛南高校、青学、シーホース三河で数々のチャンピオンシップを獲得してきた。並の場数じゃない。
それを若武者のコー・フリッピンに止められる姿はインパクトが強すぎた。

最後に、平均8.4得点は少なすぎる。日本のエースがロールプレイヤーのようなスタッツなのは悲しい。確かに、選手の本懐は良いスタッツを残すことではなくチームが勝利することなのかもしれないが、そんなインタビュー向けの言葉は聞きたくない。エゴを全開にしてほしい。

オフシーズンにロシター、ギブス、ピークが去った宇都宮は大きな変化を必要とするだろう。
やれ。

6位 遠藤祐亮(宇都宮ブレックス)

2020-21シーズン成績

宇都宮ブレックス 49勝11敗

平均21.7分出場 7.1得点(FG36.3%、3FG37.6%、FT62.1%)、1.5リバウンド、2.0アシスト、0.7スティール、1.1TO
PER:不明、オン/オフNrtg:11.6、PIPM:4.28(O-PIPM:0.77、D-PIPM:3.51

リーグ最強のディフェンダーの一人である遠藤が6位にランクイン。

ディフェンダーの能力は数値に出づらいので、評価が難しい。特に遠藤のディフェンスは、分かりづらい。
サイズが大きい選手ではないし、スティールやブロックで相手から派手にボールを奪うわけではない。正確な間合い管理とスクリーンを躱す能力で相手にへばり付き、プレッシャーをかけてミスを誘うことを得意とする選手だ。

宇都宮ブレックスは言わずと知れたリーグ最強のディフェンシブチームで、2020-21シーズンのディフェンシブレーティングではぶっちぎりの1位を記録した。
そのチームの中でも遠藤のディフェンシブレーティングDrtgは(オンコート-オフコート)で9.6とぶっ飛んだ数値を叩き出している。
それに伴って、D-PIPMも高くなり3.508を記録している。遠藤よりもこの数値が高い選手は、アイラ、ロシター、AD、ヒース、クーリー、スコットの6人しかいない。

+/-系の指標は万能ではないが、少なくとも遠藤が出場した時間帯はリーグで最も堅固な状態の宇都宮だったことがわかる。

オフェンス能力だが、スリーの確率以外はそこまで高くない。しかし、スリーポイントシュートは、Bリーグにおいて最も日本人選手に求められるスキルであるため価値が高い。

本記事に挙げているBリーグを代表する日本人選手の中で、最も「ボールに触らなくでも活躍する選手」であり、どのチームに所属してもフィットすることは間違いない。
「一家に一台」の人材だ。

5位 シェーファーアヴィ幸樹(シーホース三河)

2020-21シーズン成績

シーホース三河 34勝21敗

平均25.3分出場 9.5得点(FG51.1%、3FG35.9%、FT65.1%)、4.7リバウンド、1.3アシスト、0.5スティール、0.9TO
PER:15.0、オン/オフNrtg:2.2、PIPM:1.164(O-PIPM:0.91、D-PIPM:0.259)

日本代表の若きビッグマンが5位にランクイン。

その希少性から「最も価値のある選手ランキング」であれば、もしかしたらこの選手が1位だったかもしれない。今や押しも押されぬ日本を代表するビッグマンに成長した。

昨シーズンは、FG51.1%で平均9.5得点の成績を残したが、冷静に考えるとめちゃめちゃ凄い数字だ。アヴィが戦っている相手は、日本人選手ではない。百戦錬磨の外国籍選手達だ。

Bリーグの外国籍選手のレベル

アメリカNCAAのディビジョン1の有名大学でプレイして、その後NBAでプレイできるかどうか微妙なくらいの選手が、各国のリーグで成長して結果を残してきたのがBリーグの外国籍選手だ。

その外国籍選手相手に「普通に戦えている」という異常性がアヴィを最も評価するポイントだ。
数字を見てもオン/オフNrtgが2.2と日本人ビッグマンとは思えない数字を残している。外国籍選手と交代しなければいけない日本人ビッグマンは、どうしても(オンコート-オフコート)の指数が低くなる。それがマイナスどころかプラスになっていることは、アヴィの能力の高さを示している。

またアヴィは成長性も高く、今シーズンはスリーを平均35.9%の確率で沈めてくるという驚くべき進化を見せてきた。Bリーグでは、ビッグマンのスリーは捨てられがちになる。しかし、この確率で決められると捨てるわけには行かない。非常にいやらしいオプションだ。

弱点は、バスケIQと自信が無いように見えるプレイをすることだ。
前者は経験を積むしか無い。
後者は早急になんとかしてほしい。跳ね返されてもいいからダンカーポジションから思い切りダンクをかましてほしい。日本と世界の差はそこだ。

自信を持て。お前はBリーグの日本人で5本の指に入る選手や。

4位 斉藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)

2020-21シーズン成績

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 32勝24敗

平均26分出場 12.5得点(FG50.1%、3FG35.3%、FT85.3%)、2.1リバウンド、5.6アシスト、1.2スティール、2.2TO
PER:22.1、オン/オフNrtg:7.1、PIPM:2.96(O-PIOM:2.48、D-PIPM:0.48)

赤き牛若丸こと斉藤が4位にランクイン。

チーム成績が32勝24敗でCS進出も逃したにもかかわらず、4位にランクインするバケモン。日本人選手最高のスタッツを叩き出した。

プレイスタイルは華麗な牛若丸そのもので、そのスピードでディフェンスを切り裂きアシストを量産する。
またフローターシュートが非常に上手く、自分よりも遥かに大きいビッグマンを躱してリングに吸い込まれるハイループのシュートは見る者を魅了する。

そして、華麗な一面ばかりに目が行きがちだが、ミドルシュートがバチクソ上手い。
めちゃくちゃ地味なんだが、ミドルレンジからのシュートのせいで斉藤のピック・アンド・ロールは死ぬほど止めづらい。
ミドルシュートを止めようとすれば、ドライブやパスが飛んでくる。ケアしないと普通に射抜いてくる。強力極まりない。

個人の能力は疑いようがない、後は名古屋DをCSに導けるか。

3位 金丸晃輔(島根スサノオマジック)

2020-21シーズン成績

シーホース三河 34勝21敗

平均27分出場 16.8得点(FG49.3%、3FG46.6%、FT90.7%)、1.5リバウンド、1.2アシスト、0.5スティール、0.8TO
PER:20.2、オン/オフNrtg:-8.0、PIPM:-2.26(O-PIPM:2.95、D-PIPM:-3.20)

2020-21シーズンMVPが3位にランクイン。

とてつもなく高確率のシュートを放つ選手で、【50-40-90】をあとちょっとのところで逃している。しかも毎年。
あまりに安定してシュートを決めるので、「アイシンが開発した機械なのではないか?」との疑惑を持たれており、シュートを連続で外すと「人間アピール」と揶揄される。

50-40-90とは

FG50%以上、3FG40%以上、FT90%以上を達成すること。
一流のシューターに与えられる称号で、NBAの歴史上でも9人しかいない。

平均得点16.8と、2位の富樫(13.8)を離して日本人スコアリングランキングの1位に輝いた。

金丸のプレイの特徴的なところは、「タフショットを普通に決めてくる」ことだ。
ディフェンダーが眼の前にいても、ブロックに飛んだ手がボールに触れそうになっても決めてくる。
誰がどう見てもタフショットなのだが、本人は「自分にとってはタフショットではない」と言っているので、プレッシャーを感じるセンサーが故障している感じないほどに自分のシュートに自信を持っているのだろう。

そのぶっ壊れたシュート力は世界的にも珍しいようで、外国籍選手へのインタビューで「日本人選手でやべーやつは誰ですか?」と質問すると、ほぼ確実に金丸の名前が上がってくる。

また、そのユニークさが金丸の存在を厄介にしている。他のどのチームにもいないタイプの選手なので、特別な対策が必要なのだ。それは、スカウティングのリソースを割かなくてはいけないことを意味する。その意味では、試合前からチームに貢献できる稀有な選手と言える。

弱点はディフェンスだ。ディフェンシブレーティング14位の三河の中でも金丸のディフェンスは良くなかった。
しかし、日本代表の試合を見ると悪くないディフェンダーにも見えた。ディフェンスができないというよりは、レギュラーシーズンはオフェンスに専念している可能性はある。

新天地の島根で、昨シーズンのMVPがどんなプレイを見せてくれるか楽しみだ。

2位 藤井祐眞(川崎ブレイブサンダース)

2020-21シーズン成績

川崎ブレイブサンダース 43勝16敗

平均21.5分出場 10.5得点(FG43.1%、3FG35.4%、FT84.4%)、1.9リバウンド、4.2アシスト、1.1スティール、1.5TO
PER:21.8、オン/オフNrtg:4.1、PIPM:4.10(O-PIPM:1.47、D-PIPM:2.63)

天皇杯を制し、近年のBリーグアウォードを総なめにしてきた藤井が2位にランクイン。

やべーやつポイントが多すぎる。

まず、ディフェンス。藤井は、ディフェンスが良いと評価されるが、これはガチだ。俊敏なフットワークと攻撃的な間合いで延々とプレッシャーをかけてくる。エースのファジーカスのディフェンスがイマイチにもかかわらず、川崎がディフェンシブレーティングが3位と好成績を残したのは藤井の貢献が大きいだろう。
藤井のディフェンス力は、数字にも現れている。D-PIPMで日本人選手3位(上は遠藤と鵤)と高い水準を誇っている。

オフェンスも全て高水準だが、その中でもファウルをもらう能力が異常に高い。
チームの流れが悪いときでもフリースローを稼いで無理やりスコアできるので、味方からすれば悪い流れを断ち切ってくれる優秀なPGだ。対戦相手からすれば厄介極まりない。
ちなみにFTアテンプト211という数字は、ギブスの162と比較するとどれだけ多いかわかるだろう。

そして、クラッチライムだ。この男は4Qになると元気になる。\(^o^)/ドウシヨウモナイ

日本代表入りを熱望する声が大きいことも藤井の評価の高さを表している。
トム・ホーバス新HC、信じてるで・・・!

1位 富樫勇樹(千葉ジェッツ)

2020-21シーズン成績

千葉ジェッツ 43勝14敗

平均25.8分出場 13.8得点(FG41.1%、3FG38.2%、FT82.2%)、1.5リバウンド、5.6アシスト、0.8スティール、2.0TO
PER:20.3、オン/オフNrtg:-3.5、PIPM:3.69(O-PIPM:3.84、D-PIPM:-0.15)

昨シーズンBリーグ優勝を果たした千葉ジェッツの富樫が、1位に輝いた。

富樫の強みは非常にわかりやすい。
日本人選手得点2位、アシスト1位からもわかる通り、オフェンスが止められない。その一言につきる。

富樫のオフェンス力を支えるのは、高難易度のプルアップジャンパーを決めきるシュート力と卓越したスピードだ。
富樫が打つシュートのほとんどがドリブルから急ブレーキして打つプルアップジャンパーであるにもかかわらず、スリーポイントを38.2%というとんでもない高確率で決めてくる
そのシュートを前後左右に揺さぶりながら打ってくるので、いかに身長差があったとしてもブロックが間に合わずに決められる。

そのプルアップジャンパーが強力すぎるが故に、ピック・アンド・ロールが凶悪なオプションになっていることが千葉ジェッツの強さの土台となっている。

また、その「止められなさ」が数字にも現れている。
オフェンス指数O-PIPMでは3.84と、高いとか低いとかではなく一人だけおかしい数値を叩き出している。
その異常さを簡単に説明すると、日本人選手のほとんどのO-PIPMが-4〜0で、B1スタータークラスが0〜1、日本代表クラスが1〜2の間に位置している。金丸ですら2.95しかない数値で、3.84がどれだけ異常な数字かわかってもらえるだろうか。外国籍選手で言えば、クーリー3.69、ケリー3.92、ファジーカス4.18レベルだ。

卓越したスタッツ、ぶっ壊れオフェンス指数、日本代表での活躍だけでも1位濃厚だが、昨シーズンは優勝も果たした。文句なしの1位だ。

○コメントもらう前に言っとくわ

読者
読者

富樫が1位?いくらオフェンスが良くても、ディフェンスが悪かったら台無しじゃない?

うーん・・・現環境のBリーグではそうは思わんな。

まず富樫のディフェンスだが、良くはないが悪くもない。数値で言えば、D-PIPMが-0.15とリーグの平均程度だ(日本人選手だけで言えば平均よりも上かもしれない)。
これは日本人選手のオフェンス力の低さに起因する現象だ。富樫との身長のミスマッチを日本人選手が突くよりも、外国籍選手が外国籍選手相手に普通に1ON1を仕掛けたほうが効率が良いのだ。
ゆえにBリーグの現環境では低身長選手はディエンスの穴になりづらい。

BリーグがNBAのようにめちゃくちゃ点を取るガードで溢れるリーグになったら、ディフェンダーの価値は爆上がりするが、現時点では低身長でも大きな問題ではない。
オフェンス能力の方が遥かに価値が高い。

富山ブースター
富山ブースター

宇都は?

宇都は、富山のCS進出への貢献は素晴らしいが、オン/オフNrtg:-9.8、PIPM:-1.32とオンコート時の指標が悪いことが響いた。
また、2020-21シーズン前半戦の成績ならランクインしていたが、後半に失速した印象が強いことも大きい。

A東京、島根ブースター
A東京、島根ブースター

誓哉は?

数字面で優れた選手なのでランキング入りさせたかったが、チーム成績が足りなかった。
ランクインするためには、田中のような日本代表での活躍か、斉藤のようなぶっちぎりのスタッツが必要だった。

川崎、広島ブースター
川崎、広島ブースター

辻は?

辻はランクインするべき選手だったかもしれない。高いチーム勝率、そこそこのスタッツ、優れたオフェンシブレーティング・・・。
素晴らしい選手であることに間違いはないが、チームメイトに藤井やファジーカスがいることや、シューターとして物足りないシュート確率(FG38.8%、3FG35.0%)が評価に影を落とした。

名古屋D、A東京ブースター
名古屋D、A東京ブースター

周人は?

周人もワイ氏注目の選手だけにランキングに入れたかったけど、チーム成績が足りなかった。
「周人のディフェンスがやべえ。過小評価されてる」っていつも言ってるけど、D-PIPMが1.72と名古屋Dの中でバーレルに次ぐ数字を残している。
しかし、スコアラーである以上、オフェンス面のスタッツがもう少し欲しい。8.9得点(FG42.7%、3FG35.9%)では物足りない。

琉球ブースター
琉球ブースター

今村は?

スタッツが足りない。9.8得点(FG40.0%、3FG34.9%)を改善したい。
CSの時の覚醒今村なら文句なしのランクインだが、このランキングはシーズンを通しての成績を評価している。

富山、信州ブースター
富山、信州ブースター

岡田侑大は?

スリー確率43.8%と超高確率のシューターであり、ランクインにふさわしい選手だが、他に上記のランカーを押しのける強力な材料が無かった。ディフェンス指数D-PIPMが-1.18とやや低かったことがマイナスポイント。
CS琉球戦の覚醒岡田を1シーズン通して維持できるなら、オフェンスもディフェンスもぶっちぎりの1位だ。

富山、川崎ブースター
富山、川崎ブースター

サトルマエタは?

岡田と同じく上記ランカーを押しのける「コレ」というものが無かった。逆を言えば、隙のないオールラウンダーであり、チーム成績とともに評価が上がっていくタイプだ。
川崎でのプレイに期待。

秋田ブースター
秋田ブースター

古川は?

チーム成績が足りない。秋田は外国籍選手に強力なスコアラーがいない珍しい編成なので、オフェンスを牽引する古川には補正をかけて評価したいが、それでも10.0得点は物足りない。3FG39.3%は素晴らしい。

秋田ブースター
秋田ブースター

中山は?

ランクインさせたかった。「中山のいる時間帯の秋田良いな」と思っている人も多いかも知れないが、中山のオン/オフNrtgは8.5と秋田の中での貢献度が高い。D-PIPMでも秋田の日本人トップの1.78を記録している。
それでもランカーの壁は厚く、遠藤のようにチーム成績とスリーのような明確な数字が必要だ。

秋田ブースター
秋田ブースター

大浦は?

大浦もオン/オフNrtg7.4と秋田での貢献度は高いが、他にチーム成績を覆せるほどのスタッツがない。
しかし、ルーキーにもかかわらずここに名前が上がる恐るべき選手だ。

横浜ブースター
横浜ブースター

森川は?

チーム成績度外視だったら、ランク入り濃厚だった。
1試合平均9.5得点(FG46.0%、3FG40.8%)、2.0リバウンド、2.1アシスト、1.2TOのスタッツは、日本代表クラスと比べても遜色がない。オフェンス指数O-PIPM:0.733は外国籍選手を含めた横浜の選手の中で最も優れた数字だ。日本人選手でO-PIPMがチームトップなのは、他には千葉の富樫しかいない。
チームの中心人物として優れたスタッツを残す・・・このランキングで評価される重要ポイントを抑えるワイ氏泣かせの男・・・後はチーム成績だけや!

横浜ブースター
横浜ブースター

アキ・チェンバースは?

ディフェンスは素晴らしいが、シュート確率がもう少し欲しい。(FG43.8%、3FG33.5%)
あとはチーム成(以下略)

三遠、秋田ブースター
三遠、秋田ブースター

川嶋は?

スティール王の川嶋だが、意外にもオン/オフDrtgはマイナスの-3.1だった。その代わりオン/オフオフェンシブレーティングは11.6とバケモンだった。
あとはチーム成(以下略)

三河、西宮
三河、西宮

川村は?

1試合平均7.3得点(FG47.3%、3FG45.3)2.3リバウンド、2.5アシストと「オフェンスマシン」の名に恥じないスタッツを残した。
しかし、チームメイトに金丸がいる状態でランカーを押しのけるためには、チーム成績ともう少しの得点が必要だった。

川崎ブースター
川崎ブースター

篠山は?

数字に出ない部分の能力が高いため、評価が難しい。
しかし、藤井や辻がいるチームではスタッツや指数に残らないと本ランキングに入ることは難しい。

名古屋Dブースター
名古屋Dブースター

張本は?

当初はランクイン予定だったが、途中で諦めた。
スタッツもオン/オフNrtgも優れており日本代表での活躍も文句なしだが、プレイタイム14.7分はさすがに短すぎた・・・!せめてもう少しチーム成績が良ければ・・・!

A東京、大阪ブースター
A東京、大阪ブースター

譲次は?

譲次は、ディフェンス指数D-PIPMが1.52とA東京の中で最も優れている(カークよりも)という非常に興味深い成績を残している。オフェンス面のFG36.1%を改善したい。

宇都宮ブースター
宇都宮ブースター

公輔は?

公輔は15.0分の出場で3.9リバウンドをもぎ取り、宇都宮のインサイドを支え続けた。オフェンス面でも4.1得点、FG54.3%と悪くはないが、ランカーを押しのけるにはもう少しスタッツが必要だ。

大阪ブースター
大阪ブースター

ハシタクは?

怪我で出場試合数が少なかったので評価を保留した。前半戦の調子のままシーズンを戦い抜いていたらTOP5に入る評価をしていたかもしれない。

○総括

去年のランキングとあんまり変わってないような気がするので、新しい風が欲しい。

昨シーズンのCSで覚醒した今村、コー、岡田に期待。

○あとがき

ここまで読んでくれてありがとう。

この記事を書くのはマージで大変だった。
あまりにも大変だったから380円で有料販売しようかと思ったよ。

イケメンぼく
イケメンぼく

3人くらいしか買ってくれなかったら寂しいから普通にアップすることにした。(みんなの笑顔が見たいから、お金なんかいらない)

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