Bリーグの戦力格差を埋める制度「サラリーキャップ」導入を紹介する。【コラム】

Bリーグ

○Bリーグは地方ブースターに謝罪しろ!

人権派カエル「許せねえ!東地区!!」

ワイ氏「カエル君どうしたの?」

人権派カエル「東地区ばかりいい思いしやがって・・・!大学生のリクルート、スポンサーの獲得、メディアの露出・・・東地区が圧倒的有利じゃねーか!!

ワイ氏「そうだね・・・ただ、東地区はチャンピオンシップへの進出が難しかったり、降格のリスクが大きかったりするから・・・」

人権派カエル「いきなり差別かよ。東地区野郎らしいな」

ワイ氏「会話しようか」

ワイ氏「戦力格差については、ワイ氏も思うところがある。こんな制度はどうだい?『サラリーキャップ』ってやつなんだが」

人権派カエル「へ、ヘイトスピーチ?」

ワイ氏「話聞いてる?」

○サラリーキャップとは?

サラリーキャップとは、その名の通り「給料の上限」のことだ。

チーム全体のサラリーキャップと選手個人のサラリーキャップの二つがある。ここでは、その両方を導入する前提で話を進める。

●サラリーキャップの効果

・選手の年俸の高騰を抑制する

毎年上がり続けている選手の年俸だが、あまりにも上がりすぎるとクラブの破綻に繋がる

まあ、今の状況を見ると想像つくよね・・・。

・チーム間の戦力の不均衡を緩和する

サラリーキャップを導入すると、1つのチームがスター選手を独占できなくなる。

例えば、チームのサラリーキャップが3億円で、個人の上限が1億円だとすると、

アルバルクが、カークを1億円で契約し、田中とも1億円で契約した。
譲次とも契約したい。ただ、残りの枠が1億円しかない。譲次には3000万円しか出せない。譲次は不満だ。

そこで、琉球が譲次に1億円を提示した。譲次は琉球に行った。

といった感じだ。

●サラリーキャップのデメリット

・世界レベルの選手を獲得する際に、他国リーグとの年俸提示の競争に勝てなくなる

例えば、アルバルクがFAになったレブロンを獲得しようとする。

ト○タ的には100億出せるんだけど、Bリーグのサラリーキャップが1億円だったら、1億円しか提示できない。

NBAは40億円提示できる。そうなったら、もちろんレブロンはNBAに残る。

お金があっても他のリーグに選手を取られちゃうっていう結果になる。

ちなみに来シーズンからのアジア枠で、PBA(フィリピンリーグ)から何人かのプレイヤーが日本でプレイすると言われているのは、PBAの選手個人のサラリーキャップが1000万円しかないからだ。B1のチームなら、1000万円以上は余裕で出せる。

・選手が納得する年俸の上限を定めることが難しい。

サラリーキャップ制度を導入しているNBAでの問題がこれ。

「リーグはめっちゃ儲けてるのに選手に還元されていない」と選手側が主張している。(特にサラリーキャップの改定時期)

↑改定時期を迎えたNBAの選手会

ただ、Bリーグには当てはまらないとワイ氏は考える。

なぜなら、実力と年俸が合っていないなら海外のリーグに行けばいいだけだから。

NBAと違って、無理にBリーグでプレイする必要もないし、日本的には選手の海外での活躍はプラスの面が大きいからね。

○戦力均衡のためにドラフトじゃダメなの?

ダメ。以下その理由。

・Bリーグの理念、現行のシステムとの親和性に欠ける。

・行きたくないチームに指名されても、結局は数年後に出て行かれて禍根を残す

・ワイら外野は面白いかもしれないが、本人は面白くない。

○もし、来シーズンから導入する場合のサラリーキャップの設定

ワイ氏が提案する2020-21シーズンにサラリーキャップを導入する場合のサラリーキャップの設定だよ。*新型コロナの影響は考慮されていない。

●金額

・チームサラリー合計6億円以内

プロバスケットボール選手の地位向上のために、リーグが「日本出身の1億円プレイヤー」にこだわっている。

日本人の1億円プレイヤーがチームに一人いても、なんとか編成できる金額が6億円だ。

例:日本人エース1億円、外国籍3人で3億円、スターター平均3000万円、ベンチメンバー平均2000万円

ちなみに、この数字は平均から大きく逸脱しており、この金額を選手に支払えるチームは3チームしかない。そのため、この設定では戦力均衡に寄与しているとは言いがたい。

もし、リーグの発展を度外視で戦力均衡だけを目的とする場合は、この半分のチームサラリー3億円が適当だ。

リーグの思惑を考えると、サラリーに制限をかけるほどリーグが成熟していないとも言える。リーグ的には、もっと選手に給料を払えるようになって欲しいと考えているのではないだろうか。

↑Bリーグ

ただ、アルバルクの18-19シーズン時点でチーム人件費7.7億円はぶっちぎりすぎるので、6億円のサラリーキャップは無意味ではないと筆者は考える。

・個人サラリー2億円以内

上記のチームサラリーの上限とのバランスで決めた。

2億円は、19-20シーズンの個人選手(噂ではカークと言われている)の最高年俸でもある。

↑ト○タ

●特別条項:サラリーキャップを超えた場合の扱い

ワイ氏が導入したいサラリーキャップ制度には重要なルールがある。それは、

サラリーキャップの上限を超えてもよいというものだ。

ただし、上限を超えたチームはラグジュアリータックス(贅沢税)をリーグに支払い、それをキャップを超えていないチームで分配する。

リーグに納めるタックスは、越えた金額の2倍でいいんじゃね?特に根拠は無い。

このルールは、「スターを独占してもいいけど、その代わり他のチームも養ってね」というものだ。

NOTE
このルールは、ソフトキャップと呼ばれて、NBAで採用されているルールだ(NBAはもう少し複雑だが)。ハードキャップというルールもあり、NFLで採用されている。

○まとめ

サラリーキャップ制度の導入は戦力格差を緩和することが出来る。ただ、発展途上のBリーグでは、導入されるタイミングは今ではないのかもしれない。

NOTE
爆発的な人気が出ない限り、人権派カエル君の出番はもう無いだろう。

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