◯ボックススコア
リンク先:Bリーグ公式
◯ゾーンアタックを完璧に準備してきたラナHC
京都のコーチ陣は本当にヤーバい。スカウティングというか試合の準備が完璧だった。
顕著だったのが、川崎の2-3ゾーンディフェンスに対するオフェンス。
1Qの3つくらいのポゼッションでクソミソに攻略して、それ以降は川崎はゾーンを使うことが出来なかった。
川崎はファジーカスが俊敏じゃないから、スリーに対するディフェンスローテーションが得意じゃない。
スリーを武器にする京都に相性が良くないのだ。
そこで、ファジーカスがアウトサイドまで行かなくて済む2-3ゾーンは、インサイドもアウトサイドも守りやすい。
川崎としては多用したいシステムで、本来のゲームプランでは試合を通して使用する予定だったと思われる。
それをさせなかった京都の1Qは、この試合の展開を大きく変えた。
具体的には、ユトフのハイポストからのシュートが止められないので寄らざるを得ず、そこからのウィングへのパスアウト→スリーが刺さった。
簡単なパス交換2つで京都が最も作りたいシュートを打てるので、クッソ効率が良かった。結果としてシュートも全部入ったので、川崎はゾーンを止めざるを得なかった。
◯どうかしてるぜ川崎!
この前の千葉戦もそうだけど、川崎の勝ちゲームだろこれ。スリーが14/33で入った川崎が勝てないなんて信じられん。
この試合は、千葉戦と同じくオフェンスリバウンドを取られまくった(18本!)ことが敗因なんだが、川崎はディフェンスリバウンド強力なチームなんよ。(第10節までのDR%はリーグで2位。)
ちなみに京都のOR%は第10節までで15位くらい。
参考:B.League Analytics
オフェンスもディフェンスも川崎は素晴らしい。どこからどう見てもエリートチームだ。
しかし、ビッグラインナップにもかかわらず、ディフェンスリバウンドが取れないのはアカン。
飛び込みリバウンドとチップアウトを許しすぎている。
川崎はピック・アンド・ロールに対して、ほぼスイッチで対応するから。マッチアップがグチャってオフェンスリバウンドを取られている可能性があるが、それ以前に基本的なボックスアウトが甘いと感じる。
選手のサイズは問題ないので修正は難しくないはずだ。
◯得点源のユトフが抑えられても止まらない京都オフェンス
ユトフは相当川崎に警戒されていた。オープンの状態をほとんど作れず、FG%は5/17と抑えられた。
そこで、立ち上がったのは、
マシュー 14得点(3FG%3/5)、6アシスト
久保田 19得点、8アシスト
満田 8得点(15分の出場)
ディアロ 18得点(FG8/12)、18リバウンド(OR7)
バグレベルに立ち上がっている。
京都はスリーが武器のチームだが、この試合は序盤のドライブがバチコリ決まっていた。川崎のベンチも、この先制攻撃にざわついていた可能性ある。
シュートの入らない厳しい時間帯はディフェンスからのファストブレイクで繋いだのもデカかった。
オフェンスばかり注目しがちだが、ディフェンスも良かった。
ゲーム序盤は、川崎お得意の高さのミスマッチをインサイドで一生突かれていたが、徐々に修正していって、ミスマッチが発生したときはカバーして人数をかけられるようになっていった。
結果として、それがファウルになっていたりして、点数を決められる結果になってはいたが、ムーブとしてはとても良かった。
◯まとめ
京都VS強豪チームの試合は「ここがおかしい京都ハンナリーズ」を書きたいがために、京都を応援してしまう。