〇ボックススコア
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〇最強VS最強
すげえ試合だった・・・。
戦術、技術が最高なのは言うまでもないが、「戦う気持ち」が凄まじかった。
両チームともチャンピオンンにふさわしい偉大なチーム。
〇千葉はディフェンスリバウンド頑張りまくってた
このゲームのポイントは「琉球のオフェンスリバウンドのアドバンテージをどうするか?」ってとこだったんだけど、
ワイ氏は「殴り倒すしかない」と思ってた。千葉のロスターでは最強のリバウンドチームからボールを奪うことは難しいと考えていたからだ。
しかし、千葉は人数をかけてディフェンスリバウンドをもぎ取る戦略を取ってきて、それを成功させた。(といってもリバウンド数、千葉34VS琉球39で互角だが)
中核を担ったのはムーニーさんだが、佐藤、ハラ、荒尾が体を張ってリバウンドに絡むことで琉球のビグマンたちに楽をさせなかった。
この琉球のアドバンテージを消した千葉が勝利を大きく引き寄せた。
〇千葉ジェッツのクーリー対策がバチコリ決まる
千葉がここまでクーリーを完封できるとは思わなかった。
クーリースタッツ
6得点、8リバウンド、4アシスト、2TO
使っていたシステムは、この前の宇都宮戦で見せていた逆サイドのガードがダブルチームに来るやつ。スコットを苦しめたように、クーリーさんを止めることにも成功した。
〇琉球も千葉のダブルチーム戦術を対策していた
しかし、琉球も宇都宮戦をしっかりスカウティングしていた。
ダブルチームに来るのがわかってたから逆サイドに大きくボールを振ってオープンのスリーを打つことができていた。
ここのスリーがもう少し決まっていれば・・・という思いがあるが、それは1発勝負のゲームなのでしゃーない。
〇そこから修正してトラップを成功させる千葉
千葉は、その琉球のオフェンス戦術で一生やられていたパスアウトからのスリーをハーフタイムで修正してきた。
ダブルチームを仕掛けて、逆サイドへのパスアウトをあえて誘ってスティールを2回連続で成功させたのだ。
ワイ氏は、この2連続スティールが勝負を決めたと思う。
これのせいで、琉球が長いパスを出すのをためらうようになった。ゲームに与えた影響がバグレベルに大きかった。
〇おい、コートに”大事なもの”を描き忘れてない?
ココナッツを描け!おにぎりコートは古いんだよ!
沖縄から琉球を呼んでおいて「中立地」を語りたいなら話はそれからだ。リスペクトを忘れるな!
今日の琉球のスリー確率たったの9/34やぞ?岸本なんかココナッツが描かれてないとどこからがスリーか認識できないんやぞ
〇今村「お、ビッグゲームやんけ(むくむく)」
ビッグゲームになると今村はマージで頼りになる。
17得点(FG6/13)、3アシスト
外国籍選手が止められ気味だったので、完全に今村がチームをけん引していた。
やっぱりドライブできる選手は超戦力。
〇積極的なムーニーさんとかいう地獄
ムーニーさんのピックアンドポップからのドライブがバグレベルに決まっていた。
スリーを決めていたからディフェンスが寄らざるをえなかったのもあるけど、あの巨体が突進してきたら普通に止められないよねっておもいました(小並)。
〇スーパー文男
文男が仕上がり過ぎてた。
こんなにやる気に満ちた文男を見たことない。
短時間でスリーを3本沈める大活躍。スティールも1本。
あとさ、この前「鉄壁のディフェンス」っていう紹介をイジっちゃったけど、文男のディフェンスはマジでいいんよ。この試合もよかった。
〇ダンカン「ふん、原なんぞに俺が止められるか!」
ダンカン「・・・!?パワーで押し込めない!!これは俺が知ってる原じゃない・・・ハラだ!!」
ハラのディフェンスやばすぎた。もうミスマッチの概念が次元に吸い込まれてる。
相手の外国籍を「足止め」することができれば100点が与えられるBリーグにおいて、外国籍のポストアップからの1ON1を普通に止めるのアカンやろ。頭おかしなるで。
そして、アウトサイドでのディフェンスが得意なローとインサイドでも守れるハラとの相性が抜群すぎる。
この辺が千葉のディフェンス戦略の柔軟性を生んでいる。
〇ハラのドライブがすごすぎた
オフェンスでもハラの活躍がエグすぎた。
20得点(FG8/12、3FG4/8)、5リバウンド
ドライブが上手すぎる。スピードはそれほどでもないが、最後のフィニッシュの時に前に伸びる(エクステンション)レイアップが絶妙で琉球のビッグマンのブロックを一生躱していた。
〇いきなり差別かよ。JBAッパリらしいな
おい、MVPはハラでもいいだろ。
ダンカンを1ON1で止めてたけど、あれ日本人やで。
いや、富樫のMVPには1ミリも文句ないです。
〇これが「富樫」
富樫も仕上がり散らかしていた。
スタッツを書けば次の通りなんだけど、
19得点(FG7/16、3FG4/10)、8アシスト、2スティール
素晴らしいスタッツなんだけど、数字じゃなく中身が重要!
富樫は、チームがどうしても点が欲しいときに自分がファーストオプションになって点を取り続けた。琉球が「イケるで!」と前のめりになったときにシュートを決め続け「すん・・・」とさせた。
あと、0ターンオーバーが偉すぎる。
一つのミスが大きく流れを変える緊張感のあるビッグゲームでゲームをはじめから最後まで締めたのはさすがとしか言いようがない。
そして、勝負を分けた3Qのスティール。試合を通りしてディフェンスも悪くなかった。400年前から言っているが、富樫は普段はディフェンスを「サボってる」のであって、ビッグゲームでは悪いディフェンダーじゃない。
最後に、タイムアウト明けの琉球を突き放したスリー。あれが勝負を決めた。琉球の3連続スリーが決まって「やっば!」となっていた千葉を救った。
〇まとめ
天皇杯制覇のチームは優勝できない。
リーグ勝率1位のチームは優勝できない。
マイナスxマイナスがプラスになる可能性あるで。