◯ヘッドコーチチャレンジとは
「一試合に一度だけ、HCが審判にジャッジをビデオ確認してもらえる制度」
だと思ってもらって良い。
細かいルールは2022FIBAルールを確認してくんろ↓
http://www.japanbasketball.jp/files/referee/rule/2022fiba_rule_summary_20220810.pdf
他のスポーツと違ってチャレンジ成功してもヘッドコーチチャレンジの権利は帰ってこない(消費される)点に注意。
◯チャレンジの注意点
「ジャッジを覆すためにはビデオに明確な証拠の映像が写っていないといけない」ということ。
「物理的にボールに触れるわけないじゃんw」という場面でも、選手の背中に隠れてその決定的場面が映像に証拠として残っていなかった場合、ジャッジは覆らない。
昨日の川崎VS三河を見て学んだんだが、ジャッジを覆すには明確な証拠がいる。
本人たちに絶対の自信があっても、ビデオで確認できないという事情でチャレンジが失敗する可能性は全然ある。
◯コーチ陣よ、この制度を戦略的に使え
コーチ陣よwHCチャレンジを適当に使うなww
感情的に使うなww戦略的に使えwwちゃんと準備してきてw
この制度が、チャレンジが成功したときに権利がまた戻ってくるものだったらそれで良い。自分が正しいと思ったときに使えばいい。でもそうじゃない。
他スポーツと違って「1回しか使えない」という特徴があるので、最適解を探っていくべきだ。
◯使ってはいけない場面
①序盤のポゼッションを争う場面
コレだめ。
勝敗に直結しない序盤のポゼッション争いで、貴重なチャレンジ機会を失ってはいけない。
特に、判定を覆しても「ショットクロック残り4秒」とかの場面は絶対ダメだよ。
「最後まで使うかどうかわかんないなら、間違いなくポゼッションを奪えるならええやろ!」
と思うかもしれないが、注意点でも書いた通り、成功するかは運も絡むし、チャレンジ機会の有無に関わらずコレよりも有効な使いみちがあるから我慢して。
②自分達が流れに乗っている時
ヘッドコーチチャレンジを発動してビデオ確認すると、試合が長時間とまるんよ。
しかも厄介なのが、タイムアウトと違っていつビデオ確認が終わるかわかんないところ。
選手のテンションは相当落ちると思う。体も冷えるし。
タイムアウト以上に試合の流れが止まって仕切り直しになるから自分たちの流れが来てる時はチャレンジしない方がいい。
あと重要なのが、相手に作戦タイムを与えてしまうこと。これがアカン。
自分たちが流れに乗ってるって言うことは、相手は苦しい立場で、立て直しの時間と作戦が必要なわけだ。そのチャンスを自分たちが与えるのは相手を助ける行為だ。
③使わない
便利制度だから使わない手はない。
使わないで勝てる理想的展開だったら使わなくてもいい。
ただし、接戦時なら、タイムアウト代わりとして使うべき。
バスケは、競った終盤にデザインプレイで点を取ったりしたいからタイムアウトが死ぬほど必要になる。NBAみたいに20秒タイムアウトほしい
HCチャレンジは、タイムアウトと違って使う場面が限定されるから難しいと思われがちだけど、確認するまでもない明らかな判定でもビデオ確認してくれるから、戦術の確認をする時間くらいは余裕で取れるよ。
◯使うべき場面
①点数の増減に関わる場面
これは、序盤であっても取るべき。自分たちの流れを断ち切ることになっても取るべき。
マージで点数は正義。
序盤だろうとなんだろうとその積み重ねで勝敗が決まるゲームだから。
1Qからこの目的で使ってくるHCは「わかってる」と感心する。島根のヘナレHCが「相手のスリーがショットクロック後だったのではないか」という場面で使ってたと思う。
ショットクロックはビデオで確認すれば、かなり正確にジャッジができるので良い使い方。
②相手の流れを断ち切りたい時
この使い方も強え。
「使ってはいけない場面②」の逆なんだけど、「仕切り直したい」「作戦タイムがほしい」という場面で使える。
タイムアウトよりも効果的な可能性があると思っている。
自「スリーが決まった!!10-0のラン!!うおおおおおお!!」
敵HC「アカン!タイムアウト!!」
ブースター「うおおおおおおお!」
よりも
自「スリーが決まった!!10-0のラン!!うおおおおおお!!」
敵HC「今の2点ですよね。ビデオ確認して」
ブースター「え、なに試合止まって・・・怖い(会場静寂)」
自「に、2点だとしても9-0のランだから・・・」
の方が水を注された感が強い。
③終盤のタイムアウト代わりとして使う
これは「使ってはいけない場面③」で書いてる内容と一緒。
バスケは終盤でクソほどタイムアウトが必要になるスポーツだから、タイムアウト節約のために使って。
◯HCチャレンジ使い方まとめ
【どの時間帯でも】
・点数の増減に関わる誤審があったら、迷わず使う。
【1Q・2Q】
・基本的に使わない。
・20点差つけられるくらいのランをくらいそうになって、タイムアウトがもう残っていなかったら使う。
【3Q・4Q】
・自分達の流れが来ている時以外は好きに使っていい。
【終盤】
・タイムアウト代わりに使って