ギャビン・エドワーズが帰化したから、ライアン・ロシターとニック・ファジーカスと比較して、誰がバスケ日本代表にフィットするか考えたよー。千葉ジェッツの話はこちら
〇ギャビン・エドワーズ プロフィール
出身校 コネチカット大学
引用元:千葉ジェッツ公式 https://chibajets.jp/team/players/detail/id=9629?PlayerID=8593
出身地 アメリカ合衆国
生年月日 1988年1月15日
身長(cm) 206cm
体重(kg) 110kg
ギャビンがコネチカット出身ってww年代的にケンバ・ウォーカーとチームメイトじゃねーか・・・。エリートプレイヤーだな。
2009-10シーズンで卒業ってww次の2010-11シーズンってコネチカットが優勝した年やんけ・・・。
〇ギャビン ハイライト
短い動画だが、ギャビンというプレイヤーを凝縮した1プレイ。機動力が非常に高く、フィジカルコンタクトに強い。
〇三者のスタッツ(2019-20)比較
*このスタッツは2019-20シーズンの18節終了時点のものだよ。
スタッツがわからんって言う人はこちらをどうぞ。
●スタッツ比較
【ギャビン】
30.4分出場、18.4得点(3FG%44.0、FG%58.1、FT%64.4)8.6リバウンド、2.3アシスト、1.2スティール、1.5ブロック、TO2.4、PF2.6
FG%が高くフィニッシャーとして優れるギャビン。その分アシストが少ない。スティールとブロックが多いがその分ファウルが多い。
【ニック】
31.8分出場、21.1得点(3FG%40.4、FG%48.1、FT%81.9)10.8リバウンド、3.7アシスト、0.8スティール、0.4ブロック、TO2.8、PF1.5
得点力が高く、ファウルが少ないので、得点源として長くコートにいられるニック。その分スティールやブロックは積極的ではない。ボールを長く持つためターンオーバーも多い。
【ライアン】
29.7分出場、18.3得点(3FG%41.1、FG%52.1、FT%58.9)11.1リバウンド、4.9アシスト、1.7スティール、1.0ブロック、TO2.1、PF2.2
得点力だけでなく、リバウンド、アシスト、スティールとオールラウンドなプレイが特徴のライアン。ターンオーバーも少なく、ディフェンスに積極的なのにも関わらず、ファウルが少ない。フリースロー%が低く、終盤はボールを集めづらい。
●アドバンストスタッツ比較
*これも2019-20シーズン18節終了時点のものだよ。
ここで使用するアドバンスとスタッツの説明はこちら
【ギャビン】
TS%(得点効率)63.7、EFF(貢献度)22.6
得点効率が高いギャビン。貢献度が比較的低いことは、千葉ジェッツの富樫中心のオフェンスシステムが影響しているだろう。USG%(ボール独占度)が26.4と少ない。ちなみにニックのUSG%32.1、ライアンのUSG%が29.4。
【ニック】
TS%(得点効率)57.5、EFF(貢献度)24.8
三者の中で平均的なニック。
【ライアン】
TS%(得点効率)56.3、EFF(貢献度)26.2
得点効率は比較的低いが、貢献度が高いライアン。あらゆる場面でボールに関わっていることがわかる。
●スタッツまとめ
残念だが、優劣をつけられない。
それぞれのプレイスタイルがスタッツに表れているとしか言えない。そこに優劣はない。
この3人は役割が違うから、チームメイト同士ならすげえ噛み合いそう。
同じタイプなら格付けが簡単なのにね。ファジーカスとガードナーとか、ギャビンとパーカーとか。
〇スタッツに出ない部分の比較
●オフェンスの起点としての能力
1位 ニック
2位 ライアン
3位 ギャビン
これはニックの独壇場。ローポストでボールを預けるだけで、何とかしてくれる感は異常。
ライアンがアウトサイドからオフェンスを展開できることも高ポイント。
●スクリーナーとしての性能(PnRの上手さ)
1位 ギャビン
2位 ニック
3位 ライアン
スクリーンはみんな上手いけど、そこからの期待値がこの順位。各チーム事情が大いに影響しているような気がするが許せ。
●オフボールオフェンス
1位 ギャビン
2位 ライアン
3位 ニック
バスケにおいて最もバスケIQが必要なのは、ボールを持っていないときのビッグマンのポジショニングだと考えている。他のプレイヤーの邪魔にならないようにしつつ、サポート(合わせの動き)をしなければならないのは非常に難しい。
ギャビンは非常に上手い。千葉で常に富樫のサポートをしているので間違いない。ロシターは評価に困る。常にボールに絡んでるからなあ・・・。
ワールドカップを見る限り、ニックはあまり上手くない。八村がボールを持っているときに効果的に動けていなかった(相手が強すぎるということを考慮に入れても)。ニックがボール持ってては八村がオフボールだといい感じなんだけどね。これは、エース以外の役割の経験が乏しいせいかもしれない。
●トランジション(攻守の切り替え)
1位 ギャビン
2位 ライアン
3位 ニック
トランジションではギャビンの機動力が光る。オフェンスだけでなく、ディフェンスのハーリーバックからのチェイスダウンブロックが強烈だ。ライアンも素晴らしい。
この3人では最下位だが、オフェンスに関してはニックのトランジションもかなり良い。最前線を走れなくとも、遅れてきた2線、3線目から理不尽フローターを流し込めるからだ。
●ディフェンス
1位 ライアン
2位 ギャビン
3位 ニック
ライアンとギャビンは素晴らしいディフェンダーだ。ライアンはアウトサイドのディフェンスに優れ、ギャビンはゴール下のリムプロテクターとして優れている。
ニックは頑張って。いや、その分オフェンス頑張って。
●メンタリティ
わからん。
Bリーグでは3人とも頼れるからなあ・・・。ギャビンはやや精神的にムラがあるかな・・・。
●スタッツに表れない部分まとめ
1位 ギャビン
2位 ロシター
3位 ニック
ただし、これも適材適所だ。
オフェンスの起点が必要ならニックの重要度が上がるし、高い位置からディフェンスの強度を挙げたいならライアンを起用したい。
3人同時にコートに立てば、相性補完が出来るのに・・・。
〇他の日本代表との相性、対戦相手との相性
●八村と渡辺がいないパターン(対アジア)
・前提条件となるチームメイト
すまん。日本代表はまだ発表されてないから、Basketball News Timesが勝手に予想するよ。来月から始まるアジアカップ2021予選のメンバーだから怪我してる篠山はいないよ。
PG:富樫、誓哉、(田中)
SG:田中、比江島、周人
SF:馬場、張本
PF:譲次、永吉
C: 公輔、アヴィ
まて、落ち着け。
筆者はこの編成に反対だ。ただ、予想するからには当てなくてはいけない。ラマスの心中を察すると、このメンバーに行き着く。
本ブログBNTは、こっちのメンバーを推している。
しかし、現実としては上記のいつものメンバーだろうという予想。つまんね。
【2020/2/13追記】馬場はアジアカップ予選は参加しない。
・ライアンはフィットしない?
このメンバーの欠点は、得点の決定力とインサイドの守備だ。典型的なセンターが不足してる。
ライアンが悪いわけではないが、ニックとギャビンの方が適している。
・実績と信頼のニックか、それとも馬場と相性の良さそうなギャビンか
もし、ニックが帰化選手としてメンバー入りするなら、このチームはニックと比江島を中心としたハーフコートオフェンスを展開するチームになる。
もし、ギャビンがメンバー入りするなら、富樫、田中、馬場、ギャビンを中心とした、激しいディフェンスからのトランジションを展開するチームになる。
アジアでの信頼と実績は前者だが、高いシナジーと可能性を感じるのは後者のチームだ。
ここでは後者を推す。つまり、ギャビンだ。富樫とギャビンのホットラインもあるしね。
・対アジア まとめ
トランジションゲームを展開するためにギャビンを推す。
馬場が帰って来れないようなら安定のニック。
●八村と渡辺がいるパターン(対世界)
・前提となるチームメイト
PG 富樫、篠山、テーブス
SG 馬場、比江島
SF 渡辺、田中
PF 八村、譲次
C 公輔、アヴィ
こっちのチームはPG以外はほぼ確定だと思う。
・重要なのは八村のサポート
このチームは、「どれだけ八村が気持ちよくオフェンスできるスペースを作れるか、どれだけ八村のディフェンスの負担を減らせるか」ということがカギになるよ。
八村には37分間出場してもらうから、八村のいない時間帯のことは考慮しないよ。
オフボールの動きが上手いギャビンが八村と相性が良いのではないか。
・世界のチームはスリーがめっちゃ入る
ワールドカップで思い知った現実の1つに、「世界のチームは信じられないくらいスリーが入る」ということがある。
その対策として、ビッグマンといえどもスリーポイントラインまで出られる機動力は欲しい。
アウトサイドのディフェンスに難があるニックは世界相手には少し厳しい。
・世界のビッグマンはフィジカルがハンパない
世界のビッグマンは、「ゴール下は戦場だ」を地で行くゴリゴリフィジカルのプレイヤーで溢れている。
そう考えると、フィジカルに勝るギャビンが適任か。八村のサポートも問題ないだろう。
ただし、高い位置からのプレッシャーディフェンスに全てを懸けるならライアンだ。その場合は、ガードの編成が大きく変わる。富樫がプレイタイムをもらえない形になる。
・対世界 まとめ
機動力があり、フィジカルに優れるギャビンが適任だ。
○まとめ
ギャビン、ニック、ライアンの三者の間に能力の差はないが、得意とする役割は異なる。
八村を始めとする代表メンバーとの相性や対戦相手の性質を鑑みると、ギャビン・エドワーズが日本代表として適していると考えられる。