オフシーズンに大型補強をした千葉ジェッツ。
とてつもない強さで暴れる未来が見えるので、今の内に対策を考える。
ちなみにオフシーズンの補強の評価は「S」を超えて「アカン」にランクインされている。
○千葉のプレイスタイル
千葉は「強固なディフェンス」と「高効率のオフェンス」が特徴のチームだ。オフェンスのペースが速いがアーリーオフェンスに依存しているわけではなく、ハーフコートオフェンスも強力だ。
高効率オフェンスを支えているのは3PTではなく(スリーもリーグ6位で高確率だが)、ペイント内での得点だ(リーグ1位)。PG富樫を中心としたピック&ロールでバスケットにダイブした外国籍選手がイージーバスケットを決めるプレイは、千葉が常に狙っている形だ。
このチームのスタイルは2020-21シーズンも変わらないだろう。
リバウンドを絶対取るマンのサイズの加入によって、千葉の弱点?であるオフェンスリバウンド(リーグ9位)が改善される見込みなので、高効率のオフェンスがより脅威になると予測される。
○千葉のオフェンス対策に力を注ぐ
千葉のディフェンスは、シーズン序盤は機能しないから特別な対策は不要だ。終盤は知らん。
NOTE
千葉のディフェンスは、オフボールでも細かくスイッチする複雑なシステムなので、新加入選手はすぐにアジャストできない。
千葉のオフェンス対策に力を注ごう。
●富樫対策
千葉対策は、富樫対策から朝が始まる。
富樫は、気分の高揚がプレイの質に直結するプレイヤーだ。
富樫を気持ちよくプレイさせてはいけない。どれだけフラストレーションを溜めさせるかが、千葉戦の鍵を握る。
富樫対策は、基本的に次の3つに集約される。
①スリーを打たせてはいけない。
②方向付けするときは必ず左ドリブルをさせる。
③フローターシュートを打たせる。
上記の内容は、宇都宮がずっと遂行しているものだ(宇都宮は富樫対策の第一人者)。↓比江島さんの解説。
ちなみに、②方向付けの富樫側の対策として、最近は左ドリブルからのステップバックスリーが増えている。
【ピック&ロール対策】
原則として、可能なタイミングであればブリッツ(ダブルチーム的なもの)が有効だ。富樫はサイズが無いのでダブルチームを捌くのが得意ではない。チャンスがあれば常に狙おう。
ブリッツにいけない場合は、オーバーでもスイッチでも良いが、上記の通りスリーを打たれないように間合いを詰めよう。
アンダーだけはアカン。2018-19シーズンに渋谷の伊佐HCが、富樫に対して一試合を通してアンダーで守る戦略を試していたが、富樫に30点くらい取られて負けていた。
アイスは審議中。富樫対策でアイスを使うチームが少ないので有効性がわからない。
●トランジション対策
無い。
トランジション対策は、
・高い位置での安易なTOを減らす。
・千葉ボールになったら死ぬ気で戻る。
・千葉にディフェンスリバウンドを簡単に取らせない、質の高いアウトレットパス出させない。
といった基本を確実に遂行していくしかない。
●サイズ対策
サイズ対策で重要なことは、
ピック&ポップは捨てろ(打たせろ)。ボールマンとペイントをガン守りでいい。
ということである。
サイズの2019-20シーズンの3FG%は26.7%と高くない。打たせていい(ペリメーターのロング2ならなおさらだ)。
また、サイズがシュートを打てば、サイズはオフェンスリバウンドに参加できない。
●ダンカン対策
ダンカン対策は、
1ON1を始めたらダブルチームだ。
千葉がダンカンに求める役割は、ローポストからの1ON1だ。6thマンとして出てきて自由にプレイさせて個人技で得点することがダンカンの仕事だ。
ダンカンの1ON1は強力無比なので、初回は必ずダブルチームで止めよう。仕掛けるタイミングはドリブルを突き始めるタイミングでいい。
パスを捌かれたら死ぬ気でローテーションだ。
その結果、西村や田口にスリーを決められても問題ない。ダンカンに「1ON1にはダブルチームで対応される」と認識させることが重要だ。少しでもダンカンの脳のメモリを削ってプレイの精度を下げさせないとゴール下を蹂躙される。フラストレーションを溜めさせよう。
●ギャビン対策
ギャビンには、
ボールを持たせろ。
ギャビンの1ON1は千葉のオプションの中では守りやすい部類に入る。ボールハンドリングに優れているわけでもないので、ドリブルも突かせたい。
ギャビンにボールを持たせるということは、同じ時間帯に出場することが多い富樫にボールを持たせないということでもある。一石二鳥だ。
ただし、アウトサイドにいるギャビンをワイドオープンにすることは厳禁だ。
2019-20シーズンで43.4%を記録したスリーポイントが飛んでくる。
ギャビンのピック&ポップは危険なオプションだ。抜かれるリスクがあっても間合いを詰めよう。
○まとめ
いける(勝てるとは言ってない)