来シーズンと再来年のオンザコートルールが発表された。次の通りだ。
このルールをニュースで見たとき、筆者は目の前が真っ暗になった。
意識を取り戻したあとは、恐怖を感じた。
このルールを承認した理事達はいったい何を考えているのか?日本のバスケを潰したいのか?
このルールによってどんな恐ろしいことが起こるのだろうか。以下に解説する。
○日本人ビッグマンが不要になる
プレイタイムが減るんじゃない。日本人ビッグマンが不要になるのだ。
外国人選手が3人いれば、3人でPFとCのポジションをローテーションできる。一人当たりのプレイタイムも27分と理想的な数字だ。
日本人ビッグマンの出番は、外国籍が怪我をしたときと、勝負が決まったガベージタイムだけになるだろう。
そんなプレイタイムで世界と戦えるビッグマンが育つわけないし、それを志す子供もいなくなる。
もしかして、バスケ選手が試合の経験を積むことで成長することがわかっていないのか?30歳を過ぎても成長している竹内兄弟の存在を知らないのか?
○帰化選手が不要になる
ワイ氏はBリーグの運営を評価してたんだよ。
「帰化選手を優遇して日本代表の強化に繋げる」という姿勢を一貫してとっていたから。
あのさあ・・・なにこのレギュレーション・・・?
外国籍ビッグマン3人とアジア枠ガードがいれば、帰化選手いらなくね?
すまん。いらないは言い過ぎた。
帰化ビッグマン+外国籍ビッグマン2人+外国籍ガードの編成ができることは確かにメリットがある。
ただ、その小さなメリットのために帰化してくれる外国籍が現れると思えないし、帰化選手への契約金が弾むとも思えない。
あとさあ・・・理事達はわかってんの?
帰化を考えてくれていた選手たちからの信用を失ったってことに。
一気に帰化選手の価値が暴落したことで、帰化しても年俸が増えることは無いって選手たちは悟ったよ?帰化しても数年後にルール改正があれば、自分達はどうなるかわからないって思ってるよ?
理事達は、「外国籍選手たちは日本が好きだから帰化してる」と思ってるピュア民なのかな・・・?
彼らとその家族がどれだけ悩んで帰化を決めているか想像できるだろ・・・。その決め手になるのは年俸だってこともわからないのかな・・・。
リーグが一貫して帰化選手の価値を担保してたから帰化に心が動く選手も多かったが、価値が暴落した前例を作った罪は重い。
この帰化することへの不信感は、今後10年は尾を引く問題になると予想する。
今後10年って八村渡辺馬場の全盛期だぜwww日本にこの黄金期が訪れるのは何十年先だよwwwBリーグなにやってんだよwww
ウッキウキでコラム書いた昨日には想像もつかなかった。次の日にこんな地獄のような気持ちでコラムを書くなんて・・・
○アジア枠の選手に日本人ガードがプレイタイムを奪われる
PBA(フィリピンリーグ)の年俸の上限が1000万円程度だそうだ。
B1の平均年俸が1600万円なので、金銭面だけで言えばB1のチームなら余裕でPBAのスター選手を獲得できる。
フィリピン代表クラスなら富樫や田中よりも格上と思われる。そんなプレイヤーが加入したら、日本人ガードはベンチに追いやられるだろう。
↓ワイ氏が好きなテレンス・ロミオ
そして、アジア枠と外国籍がひたすらピック&ロールを繰り返すチームが出来上がり、リーグが出来上がる。日本人はコーナーで待機するだけ。
見たいか?そんなリーグ。日本人のプレイが見られないならNBA見るわ。
ウィザーズの試合を見れば、主力として活躍する日本人が見れるしな。
プレイタイムが少ない。ボールにも触れない日本人プレイヤーは成長しない。
今シーズン躍進した滋賀の斉藤は、試合に出場することで成長している。彼のような伸び盛りのプレイヤーが、目先の勝利のためにプレイタイムを得ることなくくすぶる姿は想像したくない。
○新ルールのメリットは無いのか?
ある。二つある。
・外国籍ガードが見られる
外国籍のガードが見られる可能性があることだ。竹内レベルの日本人ビッグマンや帰化選手やアジア枠ビッグマンを要するチームは、外国籍ガードと契約する選択肢が生まれる。アメリカ人のガードはマジで層が厚いため、NBAに行けないようなプレイヤーも化け物がゴロゴロいる(特に低身長プレイヤー)。
Bリーグ初年度にA東京にいたギャレットのようなプレイヤーがリーグにいることはプラスの面も多いだろう。
外国籍ガードと外国籍ビッグマンがPnRを繰り返すだけのチームになることは避けられないが・・・。
・Bリーグが小遣い稼ぎができる
アジアのスターを獲得することによって、その国からの放映権収益を得ることが出来る。この小遣い稼ぎがリーグの一番の目的だろ。
その前に国内で60%くらいしかないBリーグの知名度を何とかしろ。国内の需要を掘り起こせ。
○いまさら遅いが、このルールにすれば良いのに・・・
・オンザコート1
アジア枠入れるならオンザコート1でいいよ。アジア枠が無くても1でいいよ。
そうすれば日本人ビッグマンはプレイタイムを得られるし、帰化選手の価値も保たれる。
「帰化選手を持ってるチームが圧倒的有利でずるい」って?
それだけの価値があるんだよ。帰化選手には。加えていうと、日本代表の強化というBリーグの理念にも基づいている。
・帰化は日本人扱い
これは当然。ただ、国際ルールに則って各チームに1人という制限はあるべきだと考える。
・アジア枠は条件付
筆者は今回のアジア枠のルールを見たときに「条件付じゃないんかいwww」って思った。
中途半端な実力のアジア枠に席巻されないようにするために次の条件を付けるべきだった。
① そのプレイヤーは、契約時からさかのぼって1年以内に自国代表でのプレイ経験かリーグのベスト5に準ずる受賞暦を有すること。
② ①を満たさない場合、アジア人選手との契約金額の2倍の金額を贅沢税としてリーグに納める。贅沢税はアジア枠の無いチームで分配する。
代表クラスが来るなら、日本代表の練習相手になるから連れてきても良し。それ以下の中途半端なプレイヤーとは契約すんな。
どうしても契約したい場合は、贅沢税払え。契約を我慢して日本人を育てたチームで金を山分けする。
というルールだ。
○プレイヤー達は、保護されずに自力でプレイタイムを奪うべきだと言う意見について
大河チェアマンさあ・・・その意見は、日本のバスケの指導者と練習環境を他国と同レベルにしてから言ってくれよ・・・。フェアじゃない。
○まとめ
新レギュレーションはクソ