Bリーグ最高の日本人選手は誰だ!?2019-20シーズンランキングを発表するよ【2020年1月時点】

Bリーグ

最新版のランキングを書いたから、こっちを見て。

○はじめに

Bリーグ2019-20シーズンも中盤にさしかかったところで、日本人選手の実力格付けをしていくよー。

ちなみに前回。文章が酷いから早く更新したかった

日本人選手って言っても、帰化選手は外国籍選手ランキングのほうに入っているので悪しからず。

本ランキングは、選手の「Bリーグのコート上での実力」だけを評価しているよ。

選手の集客力やメディアやスポンサーへの営業力、リクルート力を総合した評価は、年俸と合致していると考えてるよ。推定年俸だけど下記リンク参照。

○選手の評価基準

【スタッツ】

最重要項目である。バスケはどれだけ多くのポゼッションをいかに効率良くスコアするかを競うゲームだ。全てではないが、それらの大部分は選手のスタッツに現れる。
その中でも、得点、TS%(得点効率)、*EFF(貢献度)、USG%(シュート独占度)を重視している。

*EFFは計算式が複数あるんだけど、本記事で採用しているのはBリーグ式のEFFだよ。

TS%、 USG%ってなに?って人はこちら。

【対戦相手の強さ

Bリーグの無視できない問題として、地区間でチームの強さの偏りがある。選手の評価としては、強い地区で活躍している選手の評価を高くしている。

東地区>西地区>中地区

の順だ。中地区のファンのみんなスマン(´Д⊂ヽ

【所属チームの強さとそのプレイヤーへの依存度】

所属チームがどれだけ強く、そのプレイヤーがどれだけそのチームを牽引しているかということも評価の一つだよ。その指標としてUSG%を一つの参考にしているよ。*USG%はシュートアテンプトの独占度ね。

【数字に表れないディフェンス、リーダーシップ、勝負強さ

この辺は、完全に管理人の好みだ。
一応昨シーズンからの勝率アップやDRtg(ディフェンスの強さで低いほど良い)の改善とかを評価することもあるが、それらは複数の要因があっての結果なので基本的には参考程度にしか見てないよ。

○日本人選手ランキング(2020年1月時点)

11~20位

20位 並里 成(琉球) 優れたボールハンドラー。現在アシストランキング3位

19位 前田 悟(富山) 有能シューター。富山の皆さん、バレてますよーw

18位 安藤 誓哉(A東京) 後半戦でシュートの調子が上がってくるか注目。

17位 竹内 譲次(A東京) 今回の基準ではビッグマン不利なのでこの位置に。

16位 竹内 公輔(宇都宮) 本ブログではお兄ちゃんの方が評価高い。

15位 篠山 竜青(川崎) 数字に出ない貢献が多いとはいえ、もう少しスタッツが欲しい。

14位 中山 拓哉(秋田) 最も過小評価されているプレイヤーの一人。DFだけでなくオフェンスも有能。

13位 安藤 周人(名古屋D) 序盤の不調が響きこの順位に。後半戦に期待。

12位 宇都 直輝(富山) 日本人トップのEFF14.7が光る。

11位 アキ・チェンバース(横浜) 横浜のDFの要。昨年比較で横浜のDRtgを大きく改善させた。

10. 金丸 晃輔(シーホース三河)

引用元:YOUTUBE B.LEAGUE

身長:192cm 体重:88kg
13.6得点、TS% 58.7、EFF 10.0、USG% 21.9

スクリーンを使うのが非常に上手く、オフボールからの動きで僅かな隙を突き、正確無比のシュートで得点を量産する。平均得点13.6は日本人2位。

フリースローは49本の試投で全て成功、FT100%を継続中。夢のシーズンパーフェクトなるか。

しかし、シーズン前のランキングで1位だったこの男が、まさかの10位へ転落。

ガードナーが三河に来たことで、チーム内での序列が下がりシュートアテンプトが少なくなったことでスタッツが下降した。USG%も昨シーズンの28.3から21.9へ減少。

スタッツが下がっただけなら、金丸本人の実力が落ちたわけではないと判断してここまで評価が下がることは無かったんだが、三河が中地区で勝てていないという点は見過ごせない。

チームが勝てないことは金丸だけの責任じゃないって?それは金丸への侮辱だ。この男のシュートはゲームを支配する力を十分に備えている。

9. ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)

引用元:YOUTUBE supasuta

183cm 体重:79kg
12.0得点、TS% 49.4、EFF 11.9、USG% 28.2

今シーズン絶好調のSR渋谷の日本人エース。

注目すべきは、USG%が28.2と非常に高い点だ。USG%はどれだけシュートアテンプトを独占しているかという指標だが、この数値がどれだけすごいかは、ガードナーのUSG%が30.0と言えば伝わるだろうか。

ベンドラメはコートに立っている間は、三河におけるガードナーと同じくらいシュートを打つ権利が与えられているのだ。ただし、プレイタイムは短い(平均22分)

シュート確率が低いために得点効率は伸びてこないが、22分のプレイタイムで12得点を記録している。クラッチタイムでもシュートを打ち切るメンタリティを供えており、頼りになる存在だ。

また、平均スティール数1.5は現在リーグ1位とディフェンス面でもエリートプレイヤーだ。

8. 岸本 隆一 (琉球ゴールデンキングス)

引用元:YOUTUBE supasuta

176cm 体重:75kg
12.8得点、TS% 58.9、EFF 11.9、USG% 23.6

西地区の首位を走る琉球のエースシューター。

今シーズン、最も充実したシーズンを送っているプレイヤーの一人だ。

平均得点12.8はリーグ4位でキャリアハイ。
3FG%40.3とFG%42.3もキャリアハイ
である

岸本の恐ろしいところは、クイックなフォームと広いレンジからスリーを放ってくる点である。完全に読みきっていない限りはブロックすることは不可能であり、シュートが落ちることを祈るしかない。

その特性からクラッチライムでも非常に頼りになる存在で、大阪戦で延長戦に持ち込んだブザービータースリーポイントは記憶に新しい。

7. 松井 啓十郎(京都ハンナリーズ)

引用元:YOUTUBE バスケットLIVE

身長:188cm 体重:83kg
12.6得点、TS% 63.6、EFF 12.5、USG% 17.2

今シーズンのベストサプライズプレイヤーは間違いなくKJ松井だろう。
東京と三河のベンチを温めていた彼がここまで躍動するとは、誰が想像できただろうか。

私です。

ウソです。調子こきました。ごめんなさい。

KJの素晴らしい点は、シューターとしての技術はもちろんなのだが、外し続けてもシュートを打ち続けるメンタルにある。10本連続でシュートを外していても、クラッチタイムでためらい無くスリーを打ってくる。

シュート技術ももちろん卓越している。

3FG% 44.0、FG% 48.1、FT% 92.7TS%(得点効率)63.6は日本人1位だ。

NOTE
FG%が50以上、3FG%が40以上、FT%が90以上の達成は、「50-40-90クラブ」と呼ばれ超一流シューターの証とされる。NBAの歴史でも7人しかいない。

平均リバウンド3.7本は、このサイズのプレイヤーでは多く、シュート面だけではない貢献も光る。

6. 比江島 慎(宇都宮ブレックス)

引用元:YOUTUBE supasuta

身長:190cm 体重:88kg
10.2得点、TS% 57.4、EFF 11.5、USG% 19.3

独特なリズムのステップから繰り出される変幻自在のオフェンスで得点を量産する日本の得点源。我らがヒエジーがここでランクイン。

スリーのプルアップジャンパーからインサイドでのポストプレイまで、ボールをもらえさえすればどのエリアからでも得点できる。1ON1だけでなく、ピック&ロールも非常に上手い。

ただ、この選手の本来の力を持ってすれば、もっと出来るだろと思わずにいられない。アジア予選のときのような比江島無双が見たいよщ(゚д゚щ)

強力なチームメイトがいる宇都宮ではその必要が無いのはわかるけど、平均18得点、USG%25くらいの比江島が見たい。

5. 遠藤 祐亮(宇都宮ブレックス)

引用元:YOUTUBE 宇都宮ブレックス

身長:185cm 体重:88kg 
10.1得点、TS% 61.1、EFF 8.8、USG% 22.0

日本最強のディフェンダーの一人で、相手のエースをシャットアウトする。

1ON1のオンボールディフェンスが得意で、スクリーンもすり抜けて対象にひたすら付いていく非常にやっかいなディフェンダーだ。

遠藤はオフェンス面での貢献も大きく、平均得点は二桁を記録し、3FG%が45.3%は日本人2位の好成績。

遠藤が広げたスペースで、比江島やロシターのオフェンスが展開されていると考えると、コーナーで待機しているだけでチームに貢献できていると言える。

バスケットボールは10人のプレイヤーが1つのボールを使用して行われるゲームなので、ボールを保持していないときに貢献できる遠藤の価値は高い。一家に一台欲しいプレイヤーと(このブログで)言われるゆえんだ。

4. 藤井 祐眞(川崎ブレイブサンダース)

引用元:YOUTUBE supasuta

身長:178cm 体重:75kg
11.3得点、TS% 62.4、EFF 12.9、USG% 23.8

リーグトップを走る川崎の司令塔。

6thマンなのにランキング4位で草。

藤井はTS% 62.4と、とてつもない得点効率を誇るプレイヤーだ。

7位にランクインしたKJ松井はキャッチ&シュートで高TS%を記録しているが、このプレイヤーは違う。自身のドリブルからチームのオフェンスが始まり、ゲームメイクのタスクを処理しながらシュートを打っているのだ。高いオフェンスセンスがなせる業だろう。

特筆すべき点に、フリースローアテンプトが110とぶっちぎりで多いということがあげられる。どれくらいぶっちぎりかというと、日本人でぶっちぎりでアテンプトの多い宇都ですら89本だ。ファジーカスやサイモン先輩ですら118本のアテンプトだ。もはや日本人とかビッグマンとかそういう領域を超えている。初めてこのスタッツを見たときは「集計ミスじゃないよね・・・?」と疑ったものだ。
ちなみにFT%も85.5%と高確率だ。そりゃ得点効率高いわ。

このようにスタッツもチーム成績も抜群な藤井が、今シーズンのMVPを獲得する可能性はかなり高いと筆者は考えている。理由は次の3点だ。

・篠山が怪我で長期離脱したことにより、プレイタイムが伸びてスタッツ上がる。
・川崎の後半戦の対戦相手は下位のチームが多いため、リーグ1位で終える可能性が高い(ツイッターで「川崎はCSを勝ち抜けない」と揶揄されるほどに)。
・チームのエースのファジーカスはMVP経験者で、別のプレイヤーが選ばれる可能性が高い。(傾向から言って、リーグは多くのプレイヤーにスポットライトを当てようとしている)

後半戦、要注目のプレイヤーだ。

3. 斉藤 拓実(滋賀レイクスターズ)

引用元:YOUTUBE B.LEAGUE

身長:171cm 体重:66kg 
11.5得点 、TS% 58.3、EFF 13.5、USG% 22.6

今シーズンのサプライズプレイヤーその②

アルバルク東京のベンチを温めていたとは思えない活躍だ。A東京での練習とルカHC指導があっての今があるってことにしよう。いいね。

そのプレイは非常にアグレッシブかつクレバーで、得点を狙いつつフリーの味方を常に探している。現代PGのお手本のようなプレイをする。そのプレイヤーの貢献度を表すEFF13.5は日本人2位。

スモールプレイヤーらしく、トランジションオフェンスで爆発的なスピードを見せる。ファストブレイク時のクロスオーバードリブルは、上から見てても目で追うのがやっとなんだから、ディフェンダーからどう見えてるんだろうと気になるところだ。

細かいプレイで言うと、フローターがめっちゃ上手い。あと、角度のあるペリメーターからのバンクショットが渋くてシビれる(同意してくれる人いるかな・・・)。

このように実力も間違いないが、見ていて楽しいプレイヤーである。

これだけ活躍して、滋賀の顔となりつつある斉藤。そのプレイだけでなく、滋賀とA東京を巡る去就問題も注目だ。

2. 田中 大貴(アルバルク東京)

引用元:YOUTUBE supasta

身長:192cm 体重:93kg
10.7得点、TS% 57.9、EFF 13.1、USG% 18.3

Bリーグ日本人最強のオールラウンダー。ボールハンドリング、スコアリング、コートビジョン、ディフェンス、バスケIQの全てに隙が無い。そりゃラマスもPGやらせたがるわ。

全てが高いレベルにあるんだけど、特にミスが少ないのがすごい。

アシストが5.0以上のプレイヤーで、ターンオーバーが2.0未満なのはTO1.5の田中だけ。飛び抜けて少ない。

あと、筆者はこのプレイヤーのディフェンスを高く評価している。あまり取り上げられないが、遠藤や中山に引けを取らないと思うんだよな・・・。比江島も「あいつ(田中)が日本で一番」と言っていたし。

さて、実はこの記事を書く前は、「東地区でのチーム成績とスタッツ考えれば、今回は田中が1位かな」と考えていたんだけど、USG%を見て愕然としたわ。18.3ってお前wwロールプレイヤーかよwww

田中さん・・・お願いですので、もっとアグレッシブになってください・・・。女優の彼女を射止めたときのように

馬場も言ってたぞ「大貴さんはあんなもんじゃない。練習じゃもっとすごい」って。こんなこと言われるのは、井上尚弥か田中くらいだぞ。

カークに遠慮すんな。徹底的にやれ。

1. 富樫 勇樹(千葉ジェッツ)

引用元:YOUTUBE supasuta

身長:167cm 体重:65kg
14.5得点、TS% 51.5、EFF 13.2、USG% 28.7

今回のランク1位は千葉ジェッツの富樫だよー!

日本人トップの14.5得点、同じくトップの6.3アシスト。EFF13.2はリーグ3位。

シュートアテンプトの独占度を示すUSG%は、ぶっちぎりの28.7(ベンドラメ?知らない子ですね)
ギャビンのUSG%が26で、ダンカンが25.5なので、千葉ジェッツのファーストオプションは富樫と言って差し支えないだろう。

そのエース富樫が牽引する千葉ジェッツは、魔都と化した東地区で16勝10敗と(戦力が流出した割には)好成績を収めている。

クラッチシューターとしてもリーグ最強の一角だ。最近の試合だけでも、第9節北海道戦、第10節富山戦、第12節大阪戦とゲームウィナーを沈めている。ビッグゲームでは、昨年の天皇杯決勝のクラッチスリーが挙げられる。

富樫対策も日々進歩しており(主に宇都宮の手によって)、最新のものは、ドライブコースを空けてでも右ドリブルからのプルアップジャンパーを絶対に防ぐディフェンスが有力なようだ。逆に富樫研究の第一人者の宇都宮が、ノープレッシャーでのスイッチはやらなくなったので、これは悪手の説が濃厚。

富樫対策の対策として、後半戦では左ドリブルからのステップバックジャンパーが増えるかもしれない。

○まとめ

2020年1月時点の日本人Bリーガーランキングはどうだったかな。

ランク付けしている筆者としては、「地区ごとに補正をかけなければならない」ことが苦しかったww何とかしてくれw

大河ー!間に合わなくなっても知らんぞー!

あと、日本人エース増えろ。ガードナーが来たからしょうがないが、金丸がセカンドオプションになってしまって寂しい。

比江島と田中お前らのことだぞ

ではこの辺で、また次のランキング企画をお楽しみに( ´Д`)ノ~バイバイ

【おまけ】2020/3/1追記

ワイ氏が憧れるB.League Analyticsのしんたろう氏から空前絶後の超絶絶賛コメント(ぼく個人の感想です)をいただいた。嬉しいから載せちゃう。

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